去年の灯油は使えるか|NITEは昨シーズンの灯油を使用しないようにと書く

NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジンは、石油の暖房器具の点検ポイントの1つとして、新しい灯油を使い、昨シーズンの灯油を使用しないように書いていました。理由として挙がっているのは、灯油が劣化することです。

冬の初めに石油ストーブを出すと、去年のポリタンクに灯油が残っていることがあります。それを使ってよいのかを知りたくて、NITE の製品安全情報マガジン Vol.488(2025年11月11日号)「暖房器具の事故」を読みました。この号は、石油の暖房器具の点検ポイントを4つ挙げています。この記事では、その3つ目の燃料の段を読みます。

見出しは、新しい灯油と、去年の灯油の2つ

3つ目の点検ポイントの見出しは、前半がこうでした。

燃料は新しい灯油を使い、昨シーズンの灯油を使用しないようにしましょう。

新しいものを使う、と、去年のものを使わない、が1文に並んでいます。見出しの後半は、灯油とガソリンを別の場所で保管するなど、入れ間違いを防ぐ対策の話です。

劣化した灯油で、何が起きるか

本文は、理由をこう書いていました。

灯油は劣化するため、昨シーズンの燃料を持ち越して使用すると異常燃焼や多量の一酸化炭素が排出されるおそれがあります。

挙がっているのは、異常燃焼と、一酸化炭素が多く出ることの2つです。どちらも「おそれがあります」という書き方で、必ずそうなるとは書かれていません。

残っていた時は、抜いて販売店に相談

去年の灯油が残っていた場合の扱いも、同じ段にありました。

昨シーズンの灯油が残っていた場合は、タンクや機器本体から灯油を抜いて、灯油の処分については、灯油を購入した販売店に相談しましょう。

抜く場所として、ポリタンクだけでなく、タンクや機器本体も挙がっています。ストーブの中に残った分も、抜く対象に入っている書き方です。処分の相談先は、灯油を買った販売店でした。

入れ物と、入れ間違い

同じ段は、保管の入れ物にも触れていました。灯油は灯油用ポリタンクなどの専用容器に、ガソリンは消防法に適合した金属製の携行缶に入れ、別の場所で保管する、ラベル表示で区別する、という内容です(言い回しは当サイトの要約です)。専用容器については、目印になる表示が注に挙がっています。

ガソリンや混合燃料を間違えて入れた場合は、少しの混入でも火災のおそれがある、とも書かれていました(言い回しは当サイトの要約です)。

読み取れなかったこと

灯油が劣化したかどうかを、色やにおいなどでどう見分けるかは、この号には書かれていません。どのくらいの期間を置くと劣化するのかも、数では書かれていませんでした。書かれているのは、昨シーズンの灯油を持ち越さない、までです。

販売店で引き取ってもらえない時にどうするかも、この段からは読めませんでした。住んでいる自治体の案内を見ることになります。

この記事が扱っていないこと

  1. ほこり・対震自動消火装置・カートリッジタンクの給油口のふたの段は扱いません。同じ号の石油の暖房器具の1つ目・2つ目・4つ目にあります
  2. 電気の暖房器具の点検の段は扱いません。別の記事で読みました(下の関連記事)
  3. 事故件数や、製品ごとの件数は写していません。灯油の銘柄や製品の良し悪しも比べません。当サイトは商品を選びません

この情報が、どこから来ているか

引いたのは、Vol.488 の「1.暖房器具の事故」のうち、「気を付けるポイント」の2つ目(「石油」暖房器具の4つの点検ポイント)の(3)の段と、その注(※6)です。引用は頁の文をそのまま写し、数は1文に1つずつ地の文で引きました。

出典: NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)のホームページ「製品安全情報マガジン Vol.488 11月11日号「暖房器具の事故」」。2026年10月8日に取得して読みました。