暖房器具の電源コードの点検|NITEは被覆の破れや硬化を確かめると書く

NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジンは、電気の暖房器具を使う前の点検の1つ目として、電源コードの被覆に破れや亀裂がないか、硬化していないかを、少し曲げて確かめるように書いていました。見る場所として挙げているのは、本体側とプラグ側の根元付近です。

しまっておいた電気ストーブやファンヒーターを冬に出す時、まずどこを見ればよいのかを知りたくて、NITE の製品安全情報マガジン Vol.488(2025年11月11日号)「暖房器具の事故」を読みました。この号は、電気の暖房器具と石油の暖房器具に、それぞれ4つの点検ポイントを挙げています。この記事では、電気の暖房器具の点検のうち、電源コードと電源プラグの段を中心に読みます。

コードは、少し曲げて見る

電気の暖房器具の点検ポイントの1つ目は、電源コードと電源プラグの確認でした。コードについては、次のように書かれています。

被覆に破れや亀裂がないか、硬化していないか確認しましょう(電源コードを少し曲げたりして確認しましょう)。特に電源コードの本体側やプラグ側の根元付近を確認してください。

見るだけでなく、曲げて確かめる、という書き方です。硬くなっているかどうかは、眺めているだけでは分かりにくいからだと当サイトは読みました(この理由は頁には書かれていません)。

プラグについては、変形や変色がないか、溶けていないかを確かめるように書かれていました。あわせて、壁のコンセントの側が変形していることもあるので、差した時に緩く抜けやすくなっていないかも見る、と続きます(言い回しは当サイトの要約です)。

根元の半断線から火が出た事例

この号の事故事例の1つ目は、電気ファンヒーターを使っている時に異音がして、見ると本体と周りが焼けていた、という例でした(2024年1月)。頁は原因をこう推定しています。

電気ファンヒーターの電源コードが本体付近で半断線し、スパークが発生して近接する樹脂製外郭に着火したものと考えられます。

傷んでいたのは、点検の段が「特に」と挙げた本体側の根元付近でした。点検の文と事故の例が、同じ場所を指しています。

延長コードとたこ足配線

同じ点検ポイントの見出しには、コンセントがたこ足配線になっていないかの確認も入っていました。延長コードについては、次の1文があります。

電気暖房器具は消費電力が大きいため、取扱説明書で延長コードの使用が禁止されていることがあります。

延長コードを使う場合は、つないだ機器の消費電力の合計が、延長コードの最大消費電力を超えないように、と続きます(言い回しは当サイトの要約です)。使ってよいかどうかは、まず暖房器具の取扱説明書を見る、という順になっています。

コードを動かすと止まる、も異常のしるし

点検ポイントの2つ目は、本体の変色や変形などの異常の確認です。頁は、異常が起きた時には炎が出る前に動きや見た目に異常が出ることがある、と書き、気づいたら電源スイッチを切ってプラグを抜き、メーカーに相談するように勧めていました(言い回しは当サイトの要約です)。

そのしるしとして挙がっているのは、使っている時の異音や、焦げ臭いにおいなどです。ヒーターや首振り、温風ファンが時々止まることについては、括弧書きで次の注が付いていました。

(電源コードを動かした際に停止する場合もあります)

コードの傷みは、見た目だけでなく、動かした時の止まり方にも出ることがある、という注です。

読み取れなかったこと

コードが何年たったら替えどきなのか、どのくらい硬くなったら使うのをやめるのかは、書かれていません。書かれているのは、破れ・亀裂・硬化がないかを確かめる、までです。

見つけた時にコードだけを直してよいのか、本体ごと相談するのかも、電源コードの段には書かれていませんでした。本体の異常の段には「メーカーに相談」とあるので、手元の製品の取扱説明書やメーカーの案内を見ることになります。

この記事が扱っていないこと

  1. 石油の暖房器具の4つの点検ポイントは扱いません。ほこり・対震自動消火装置・灯油・給油口のふたの段です
  2. 転倒時オフ機能の確かめ方と、リコールの確かめ方の段は扱いません。同じ号の電気の暖房器具の3つ目と4つ目にあります
  3. 使っている時の、周りの物との距離の段は扱いません。当サイトの別の記事(下の関連記事)で読んでいます
  4. 事故件数の表や、製品ごとの件数は写していません。製品の良し悪しも比べません。当サイトは商品を選びません

この情報が、どこから来ているか

引いたのは、Vol.488 の「1.暖房器具の事故」のうち、事故事例の1と、「気を付けるポイント」の1つ目(「電気」暖房器具の4つの点検ポイント)の(1)と(2)の段です。引用は頁の文をそのまま写し、数は1文に1つずつ地の文で引きました。

出典: NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)のホームページ「製品安全情報マガジン Vol.488 11月11日号「暖房器具の事故」」。2026年10月4日に取得して読みました。