電気ストーブのそばで洗濯物を乾かす|NITEは近くで乾かさないようにと書く

NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジンは、暖房器具を使う時の注意として、壁や可燃物との距離を確かめるように書き、そこに括弧書きで「洗濯物は近くで乾かさない」旨を添えていました。何センチ離せばよいかは、頁ではなく製品ごとの取扱説明書に任されています。

寒くなると、部屋干しの洗濯物を電気ストーブの前に置いて早く乾かしたくなります。それをしてよいのかが気になって、NITE の製品安全情報マガジン Vol.488(2025年11月11日号)「暖房器具の事故」を読みました。この号は電気の暖房器具と石油の暖房器具を1号で扱っています。この記事では、使用中の注意の段(可燃物との距離)を中心に読みます。使い始めの点検の段は、ここでは扱いません。

注意の見出しに、洗濯物が括弧で入っている

頁の「気を付けるポイント」の3つ目は、暖房器具を使っている間の注意です。その見出しは次の1文でした。

暖房器具と壁や可燃物との距離が十分に確保できているかを確認しましょう(洗濯物は近くで乾かさないようにしましょう)。

主になっているのは距離の確認で、洗濯物はその例として括弧の中に置かれています。見出しの対象は「暖房器具」で、電気と石油を分けていません。

説明の1文目は、距離の決め方です。

暖房器具を使用するときは、壁や周囲の家具、衣類などから取扱説明書等で指定された距離をとりましょう。カーテンや布団など燃えやすく動くものにも注意が必要です。

続けて、可燃物が近くにあったり触れていたりすると、離れたところに伝わる熱(頁は「放射熱」と呼んでいます)で熱くなったり、高温の部分に触れたりして、火災になるおそれがある、と書かれていました(言い回しは当サイトの要約です)。

アンケートでいちばん多かったのが「可燃物の接触」

この号には、NITE が2025年3月に行ったアンケートの事例も載っています。電気ストーブと石油ストーブでの事故やヒヤリハットの経験を、自由記述で集めたものです。調査人数は19,297名と書かれています。

頁はその結果について、電気・石油のどちらのストーブでも、最も多かった回答は「可燃物の接触」に関するものだった、と書いています。件数の内訳の表は、この記事には写していません。

電気ストーブの事例として載っているのは、いすの背もたれにかけた上着が、いすを動かしたはずみでストーブに近づき、少し溶けたという話でした。石油ストーブの事例には、上の方にかけていた洗濯物のタオルが落ちたのに気づかず、少し焦がしたという話もあります。どちらも、置いた時は離れていた物が、後から近づいた例です。

ペットがいる部屋と、留守にする時

同じ段には、室内でペットを飼っている場合の注意も1つありました。知らないうちにタオルや衣類が、電源の入った電気ストーブのそばに動かされたり落とされたりしていることも考えられる、という書き方です。そのうえで、次の1文が続きます。

部屋を留守にする場合は、電気ストーブの電源スイッチを切り、コンセントは抜いておきましょう。

この1文は「ペットを飼われている場合」の文の後ろに置かれていますが、文そのものにはペットの条件が付いていません。当サイトの読みでは、留守中は動いた物に気づけないので、電源を切ってコンセントを抜く、という順に並んでいると考えられます。

重ね着の季節の注意

洗濯物とは別に、着ている服の注意も書かれていました。冬は重ね着で服に厚みが出るため、服が熱くなったり火がついたりしても気づきにくい、という内容です。服と熱源との距離をいつも意識して、近づき過ぎないように、と続きます(言い回しは当サイトの要約です)。

読み取れなかったこと

洗濯物を何センチ離せばよいかは、書かれていません。頁は距離の書き方の例を図で示したうえで、こう断っています。

距離は製品によって異なります。

部屋干しの洗濯物をストーブと同じ部屋に干すこと自体がどうか(離れた物干しならよいのか)も、この号には書かれていません。書かれているのは「近くで乾かさない」までです。手元の製品の取扱説明書で、周りの物との距離の欄を見ることになります。

この記事が扱っていないこと

  1. 使い始めの点検の段は扱いません。同じ号に、電気の暖房器具の4つの点検ポイント(電源コード・本体・転倒時オフ機能・リコール)と、石油の暖房器具の4つの点検ポイントがあります
  2. 事故件数の表や、製品ごとの件数は写していません。
  3. 製品の良し悪しは比べません。当サイトは商品を選びません

この情報が、どこから来ているか

引いたのは、Vol.488 の「1.暖房器具の事故」のうち、アンケート調査の事例と注(※4)、「気を付けるポイント」の3つ目(暖房器具使用中の注意ポイント)の段です。引用は頁の文をそのまま写し、数は1文に1つずつ地の文で引きました。

出典: NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)のホームページ「製品安全情報マガジン Vol.488 11月11日号「暖房器具の事故」」。2026年10月3日に取得して読みました。