電気毛布はつけたまま寝ていいか|NITEは就寝中はスイッチを切ると書く

NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジンは、電気毛布を、就寝前に温める・就寝時は目盛りを下げる・就寝中はスイッチを切る、の順で書いていました。つけたまま朝まで、という使い方は、この頁の書き方には入っていません。

寒くなると、電気毛布をつけたまま眠ってよいのかが気になります。NITE が出している製品安全情報マガジン Vol.493(2026年1月27日号)は、電気マット・電気毛布・電気あんかを1号で扱っていました。この記事では、そのうち電気毛布と電気あんかの段を読みます。電気マットの段は、ここでは扱いません。

電気毛布の段は2文

「気を付けるポイント」の電気毛布・電気あんかの1番目は、温度の調整です。電気毛布について書かれているのは、次の2文でした。

電気毛布は就寝前にあたためたあと、就寝時には適度な低い目盛りに下げるなどして調節しましょう。就寝中はスイッチを切って眠りましょう。

1文目は目盛りを下げる話、2文目はスイッチを切る話です。当サイトの読みでは、布団に入るときに目盛りを下げ、眠っている間は切る、という順番になります。ただし、布団に入ってから何分で切るのか、眠りに落ちたことをどう見分けるのかは、書かれていません。

電気あんかは「取り出す」まで

電気あんかの文は、電気毛布より1つ手順が多くなっていました。

電気あんかも就寝前に布団を温めたあと、就寝時にスイッチを切り、布団から取り出しましょう。

電気あんかは、切ったうえで布団の外へ出す、という書き方です。続けて、包み方についても1文がありました。

電気あんかを厚手のタオルや湯たんぽカバーなどで包んでいても低温やけどのおそれがあります。

理由として挙がっているのは低温やけど

頁は、電気毛布と電気あんかの事故について、就寝中に使うことから誤った使い方で低温やけどを負うことがある、と書いています。低温やけどの説明は、注の形で置かれていました。

温かいと感じる程度の温度でも、長時間にわたって同じところの皮膚に触れていると、皮膚温度が上がり、皮下の細胞組織などが壊死して「低温やけど」になります。

温度と時間の目安も注にあります。たとえば44℃では3~4時間で低温やけどになると言われている、という書き方です。この目安は NITE が別の資料(製品安全協会「製品と安全」第72号の山田幸生氏の文)を引いたもので、NITE 自身の測定ではありません。注は続けて、血流や皮膚感覚は個人差が大きく、44℃以下でもなるおそれがあるとも書いています。熱源に触れた部位が圧迫されていると、より短い時間でなる、という1文もありました。

事例のうち2つは、製品が壊れていない例でした。電気敷毛布の例では、使っている人が眠っている間にひざが長い時間触れていたことから、低温やけどに至ったと考えられています。頁の言葉では「製品は正常に動作しており」です。電気あんかの例も同じ書き出しで、温度設定を「強」にしたまま体に触れさせて眠っていた、とありました。

注はまた、高齢者は若い人に比べて感覚が鈍く、熱源に接する時間が長くなるため、重くなる傾向があると書いています。幼児や体の不自由な人、糖尿病の人が使う場合も、特に注意が必要と言われている、という書き方でした。

もう1つのポイントは電源コード

電気毛布・電気あんかの2番目のポイントは、温度ではなくコードの扱いです。

電源コードを無理に曲げたり、引っ張ったりしない。電源コードを本体に巻き付けない。

コードを傷めると、中の芯線が切れたり切れかけたりして、発煙・発火・感電のおそれがある、と続きます。事例の1つは、毛布につながるコードの付け根の近くに、繰り返し力が加わっていたものでした。しまうときにコードを本体に巻き付けない、というのが、この段で手を動かすところです。

読み取れなかったこと

「適度な低い目盛り」が何段目なのかは、書かれていません。目盛りの数は製品ごとに違うので、頁が数を出していないのは自然ですが、読む側が決める部分が残ります。

タイマーや自動で切れる機能を使えば、就寝中にスイッチを切ったことにあたるのか、についても、この頁は触れていませんでした。頁の冒頭には、これらの製品による事故は2月に最も多いとありますが、その件数はこの号には載っていません。

この記事が扱っていないこと

  1. 電気マット(電気カーペット)の段は扱いません。同じ号の前半に、折り曲げやソファーの上での使い方の段があります
  2. 製品の良し悪しは比べません。当サイトは商品を選びません
  3. やけどの手当ては書きません。頁にもその段はありません

この情報が、どこから来ているか

引いたのは、Vol.493 の「1.「電気マット」「電気毛布」「電気あんか」の事故」のうち、事故の現状・事故事例・気を付けるポイント(電気毛布、電気あんか)と、その注です。引用は頁の文をそのまま写し、数は1文に1つずつ地の文で引きました。

出典: NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)のホームページ「製品安全情報マガジン Vol.493 1月27日号「電気マット、電気毛布、電気あんかの事故」」。2026年10月1日に取得して読みました。低温やけどの温度と時間の目安は、同じ頁が製品安全協会「製品と安全」第72号(山田幸生「低温やけどについて」)を出典として引いているものです。当サイトはその資料を開いていません。