電気ケトルの転倒流水対策|NITEは2026年6月1日以降は全てと書く

NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジンは、電気ケトルの転倒流水対策が義務化され、2026年6月1日以降に製造・輸入される電気ケトルは全て対策が取られたものになる、と書いていました。あわせて、給湯ロックをかけていても、倒れれば注ぎ口から湯が流れる、という注意も載っています。

電気ケトルを買い替える時に、倒れても湯がこぼれにくいものかどうかをどう見ればよいのかが気になって、NITE の製品安全情報マガジン Vol.495(2026年2月24日号)「電気ケトルの事故」を読みました。この記事では、転倒と持ち運びにかかわる段を読みます。

義務化と、その日付

転倒の注意の段の終わりに、次の2文がありました。

なお、このような事故を防ぐため、転倒流水対策が義務化されました。2026年6月1日以降に製造・輸入される電気ケトルは、全て対策が取られたものになります。

日付の基準は「製造・輸入」で、売られた日ではありません。その直前には、買う場合について次の1文があります。

電気ケトルを購入される場合は、転倒しても湯がこぼれにくい転倒流水対策が施されている製品を推奨します。

給湯ロックは、倒れた時の備えではない

同じ段で、ロックのボタンについても1文が置かれていました。

給湯ロックボタン付きの製品では、ロック状態になっていても、転倒させると注ぎ口から湯が流れてやけどのおそれがあります。

ロックは注ぐ操作を止めるものであって、倒れた時に湯を止めるものとは書かれていません。転倒流水対策は、それとは別の対策として書き分けられています。

頁の事故事例の1つ目は、台所のカウンターに置いた電気ケトルが床に落ち、両足に湯がかかった例でした(2021年)。頁はこのケトルについて、蓋を閉じても注ぎ口が開いていて、内側が密閉されない構造だったと添えています。2つ目の事例は、乳幼児が電源コードを引っ張り、高い所から落ちた衝撃で蓋が外れた例です(2022年)。

蓋を持って運ばない

注意の段には、持ち方の見出しもありました。

本体を抱きかかえたり、傾けたり、揺すったり、蓋を持って移動しない

理由として、思わぬ場所から湯や熱い蒸気が流れ出るおそれがある、と続きます(言い回しは当サイトの要約です)。事例の4つ目は、内側を洗うために熱湯を入れて強く揺らし、蒸気の通り道からスイッチの部分へ熱湯が漏れた例でした(2017年)。

蓋を外すタイプに買い替えた時

頁は、電気ケトルの蓋にはヒンジ式で外れないものと、外す着脱式があると書いたうえで、こう続けていました。

湯漏れ防止構造を採用する製品では、蓋を着脱するタイプが多く流通しているようです。

ヒンジ式に慣れた人が着脱式に買い替えた場合は、蓋の扱いに注意するように、という書き方です。続けて沸かす時は少し時間をおいてから給水する、蓋の着脱は本体をテーブルなどに置いた状態で行う、とも書かれていました(言い回しは当サイトの要約です)。転倒に強い製品を選ぶと、蓋の扱いは変わりうる、という並びです。

読み取れなかったこと

転倒流水対策が施されているかどうかを、店頭や箱の表示でどう見分けるかは、この号には書かれていません。対策の中身(どの角度まで、どれだけの量なら「こぼれにくい」のか)も、本文には数で書かれていませんでした。

2026年6月1日より前に製造・輸入された製品が、それ以降も店に並ぶのかどうかも、頁は触れていません。手元のケトルが対策済みかどうかは、製品ごとの取扱説明書やメーカーの案内を見ることになります。

この記事が扱っていないこと

  1. 茶葉などを入れる話の段は扱いません。同じ号の「気を付けるポイント」の2つ目にあります
  2. リコール情報の段は扱いません。
  3. 製品の良し悪しは比べません。当サイトは商品を選びません

この情報が、どこから来ているか

引いたのは、Vol.495 の「1.電気ケトルの事故」のうち、事故事例の1・2・4と、「気を付けるポイント」の転倒・持ち運び・蓋の段です。引用は頁の文をそのまま写し、数は1文に1つずつ地の文で引きました。

出典: NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)のホームページ「製品安全情報マガジン Vol.495 2月24日号「電気ケトルの事故」」。2026年10月3日に取得して読みました。