踏み台の降り方|NITEは昇降面を向いて昇り降りすると書く
NITE(製品評価技術基盤機構)の製品安全情報マガジンは、踏み台や足場台は、身体の前面を昇降面に向けて昇り降りするように書いていました。同じ号には、昇降面を背にして降りようとして、踏み台とともに転倒した事例が載っています。
棚の上の物を取った後、踏み台からくるりと向きを変えて降りてよいのかが気になって、NITE の製品安全情報マガジン Vol.490(2025年12月9日号)「踏み台・足場台の事故」を読みました。この号は、年末の大掃除で踏み台や足場台を使う機会が増える時期に向けて出されたものです。この記事では、昇り降りの向きと、無理な体勢の段を中心に読みます。
踏み台と足場台は、脚立の仲間
頁はまず、扱う道具の範囲を決めていました。「踏み台」と「足場台」は「脚立」に含まれる、という整理です。踏み台は、手が届かない所で高さを少し補う小型の台で、窓ふきや棚の上の物を取るなどの室内の作業に向く、と書かれています。足場台は天板が広く、洗車や塗装などの長い作業に向く台です(言い回しは当サイトの要約です)。
背にして降りない
「気を付けるポイント」の2つ目の見出しは「昇降面を向いて昇り降りする」でした。説明は次のとおりです。
踏み台や足場台を使用する際は、身体の前面を踏み台の昇降面に向けて昇り降りしましょう。踏み台や足場台を背にして昇り降りすると、体のバランスが崩れやすくなり、踏み台や足場台自体も不安定になって非常に危険です。
崩れるのは体のバランスだけでなく、台そのものも不安定になる、という2つが挙がっています。
事故事例の2つ目が、この向きの例でした。踏み台から降りようとしてバランスを崩し、転倒して負傷した例です(2016年)。頁は原因をこう推定しています。
踏み台の昇降面を背にして降りる際にバランスを崩し、踏み台とともに転倒したものと考えられます。
荷物を持っている時、急いでいる時
同じ段には、どんな時に向きを誤りやすいかも書かれていました。
特に荷物を持っていたり、急いでいるときなどは、無意識に危険な動作をしてしまうことがあります。
そのうえで、昇り降りは正しい姿勢で、ゆっくり慎重に、と続きます(言い回しは当サイトの要約です)。棚から物を下ろした帰りは、ちょうど荷物を持っている時に当たります。
身を乗り出さず、台を動かす
「気を付けるポイント」の1つ目は、身を乗り出す、つま先立ちになるといった無理な体勢の注意でした。頁は、作業に集中していると本人も気づかないうちに無理な体勢になっていることがある、と書いたうえで、こうまとめています。
届きにくい場所には、踏み台・足場台の位置を移動して使用しましょう。
高さが足りずに無理な体勢になってしまう場合は、もっと高い踏み台や足場台、またははしごや脚立など、用途に合った製品を考えるように、とも書かれていました(言い回しは当サイトの要約です)。事故事例の1つ目は、踏み台を使っている時にバランスを崩して転倒した例です(2021年)。
読み取れなかったこと
何センチの高さから踏み台をやめて脚立にするか、といった数の目安は書かれていません。書かれているのは「高さが足りず無理な体勢にならざるをえない場合」という条件までです。
荷物を持ったまま昇り降りしてよいのか、片手を空けるのかも、この号には書かれていませんでした。書かれているのは、荷物を持っている時は無意識に危ない動きをしやすい、という注意までです。手すりの付いた踏み台かどうかで扱いが変わるのかも、触れられていません。
この記事が扱っていないこと
- 開き止め金具(止め金具)のロックと、置く地面の段は扱いません。同じ号の「気を付けるポイント」の3つ目にあります
- リコール情報の確かめ方の段は扱いません。
- 事故件数の表は写していません。製品の良し悪しも比べません。当サイトは商品を選びません
この情報が、どこから来ているか
引いたのは、Vol.490 の「1.踏み台・足場台の事故」のうち、事故事例の1と2、製品と用途の参考の段、「気を付けるポイント」の1つ目(無理な体勢)と2つ目(昇降面を向いて昇り降りする)の段です。引用は頁の文をそのまま写し、数は1文に1つずつ地の文で引きました。
出典: NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)のホームページ「製品安全情報マガジン Vol.490 12月9日号「踏み台・足場台の事故」」。2026年10月4日に取得して読みました。