震度いくつで家具は倒れるか|気象庁の表は5弱から家具の記述が始まる

気象庁の震度階級関連解説表で、固定していない家具の記述が始まるのは震度5弱でした。10ある階級のうち、5弱・5強・6弱・6強・7の5つに家具の行があります。

震度いくつになると、家具は倒れるのか。気象庁は、ある震度が観測されたときに周りで起きる現象を、震度階級関連解説表にまとめています。屋内の状況の欄に、固定していない家具のことが書かれていました。今回は、その行を階級ごとに並べました。

先に: 表のとおりに起きるとは限らない

解説表の使用にあたっての留意事項には、次の文があります。

また、それぞれの震度階級で示されている全ての現象が発生するわけではありません。

同じ留意事項は、中高層建物の上層階では一般に地表より揺れが強くなるなど、同じ建物の中でも階や場所によって揺れの強さが異なる、とも書いています。この記事は、表の記述を並べるところまでです。

階級ごとの家具の行

屋内の状況の欄から、家具とその周りの行を抜き出すと、こうなります。

震度屋内の状況(家具と、その周り)
4座りの悪い置物が、倒れることがある。
5弱固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。
5強テレビが台から落ちることがある。固定していない家具が倒れることがある。
6弱固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。
6強固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。
7固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。

5弱は「移動することがあり」、5強で「倒れることがある」、6弱からは「大半」「ほとんど」という量の言葉に変わります。

「大半」と「ほとんど」の意味

解説表は、量を表す言葉の意味も決めています。

半分以上。ほとんどよりは少ない。

これが「大半」で、「ほとんど」は次のとおりです。

全部ではないが、全部に近い。

6弱の「大半が移動」は半分以上、6強の「ほとんどが移動」は全部に近い、という書き分けでした。

気象庁の解説: 家具の固定

同じ平成21年3月の「気象庁震度階級の解説」は、日頃の備えについてこう書いています。

地震は突然襲ってきます。家具の固定、家の耐震化など地震への備えが重要です。

10の階級・5つの階級は当サイトが表を数えたもので、ほかの言葉と数は表と解説に書かれているものです。

家具を置く場所から見直す

家具を固定できない部屋で、間取りに家具を6種から置くと、危ない場所が出るツールを置いています。見るのは4条件で、東京消防庁の資料を使います。

間取り×防災チェックを試す →

読み取れなかったこと

どんな家具(背の高さや重さ)が倒れやすいかは、解説表の家具の行には書かれていません。「固定していない家具」「不安定なもの」とあるだけでした。

揺れが何秒続くと家具が倒れるかも、書かれていません。留意事項は、震度が同じでも継続時間などの違いで被害が異なると書いています。

この記事が扱っていないこと

  1. 建物の耐震性や地盤は扱いません。解説表には建物の欄もありますが、この記事は屋内の家具の行だけです
  2. 家具転倒防止器具の製品は比べません
  3. 地震のときのけがは扱いません

この情報が、どこから来ているか

出典: 気象庁「気象庁震度階級関連解説表」(平成21年3月31日から運用・頁)と、気象庁「気象庁震度階級の解説」(平成21年3月・PDF)。いずれも2026年10月7日に取得して読みました。階級ごとの記述は、頁の表から引いています。

この記事は、上の2つの資料をもとに、カルットが要約して作成しました。引用の部分は資料の文のままです。