猫種ごとの体長と体高|国の解説書の表でメイン・クーンは体長48〜81cm
環境省の解説書にある参考の表では、メイン・クーンの体長は48〜81cm、体高は27〜30cmでした。表に並ぶ10の猫種のうち、体長の数がいちばん大きい猫種です。
猫のケージの大きさを考えるとき、猫種ごとの体の大きさの目安はあるのか。環境省の動物取扱業者向けの解説書には、代表的な品種の体長・体高の表が「参考」として載っています。ただし、ケージの基準の数は、品種ではなく、飼う1匹を測った体長・体高から出す書き方でした。今回は、表の10の猫種を並べ、表の位置づけを確かめました。
先に: 業者に向けた解説書の、参考の表
この表が載っているのは、ペットの販売や保管などを業として行う動物取扱業者に向けた基準の解説書です。この記事は、業者向けの解説書の表と、体長・体高の測る場所を並べるところまでです。家庭で飼う人に向けた国の告示には、ケージの広さの数が無いことを、家で飼う犬猫のケージの広さに国の基準はあるかの記事にまとめています。
体長と体高は、どこからどこまでか
解説書は、2つの言葉をこう説明しています。
体長は「胸骨端から坐骨端までの長さ」、体高は「地面からき甲部(肩甲骨の上端部)までの垂直距離」のことを指す。
省令も、犬の条で同じ2つを定め、「以下同じ。」として猫の条にも使っています。解説書の図表1の絵では、体長の矢印は胸の前から腰の後ろまでで、頭としっぽは入っていませんでした。体高は、背中のいちばん高いところではなく、肩甲骨の上の端までの高さです。
図表8: 10の猫種の体長と体高
解説書の図表8には、代表的な品種の体長・体高(猫)として、10の猫種が並んでいます。表の数は、当サイトがPDFの版面を目で見て読み取ったものです。
| 猫種 | 体長(cm) | 体高(cm) |
|---|---|---|
| マンチカン | 27〜34 | 17〜22 |
| ペルシャ | 34〜39 | 20〜27 |
| ロシアン・ブルー | 27〜34 | 19〜24 |
| アメリカン・ショートヘア | 27〜36 | 18〜27 |
| スコティッシュ・フォールド | 33〜43 | 21〜26 |
| シャム | 26〜30 | 21〜25 |
| アビシニアン | 25〜31 | 19〜23 |
| 日本猫 | (数の記載なし) | 25〜30 |
| サイベリアン | 38〜46 | 20〜26 |
| メイン・クーン | 48〜81 | 27〜30 |
表の下には、日本猫は「日本に住んでいる猫(雑種を含む)」のことで、表の出所は「国内飼育個体の計測値等をもとに作成」と書かれていました。
表から読めること: 数は幅で書かれている
体高がいちばん低いのはマンチカンの17〜22cm、体長がいちばん大きいのはメイン・クーンの48〜81cmでした。メイン・クーンは、48と81の間に33cmの開きがあります(当サイトの計算)。
どの猫種の数も、1つの数ではなく「〜」でつないだ幅で書かれています。同じ猫種でも、1匹ずつの大きさには幅がある、という書き方でした。表の数だけでは、飼う1匹の体長と体高は決まりません。
表は「参考」: 基準は1匹ずつ測った数から
解説書は、表を載せる前の段落でこう書いています。
飼養する個体の体長・体高を確認し、体長・体高ごとのケージ等の大きさ早見表をもとに、必要な大きさを満たすケージ等を準備することが必要である。
そのうえで、品種の表は「参考として」載せる、と添えていました。ケージの基準の数を出すもとは、品種の表ではなく、飼う1匹の体長・体高です。
測った数に掛ける倍率は、省令に書かれています。猫の寝床のケージ(運動スペース分離型)なら、縦が体長の2倍以上、横が体長の1.5倍以上、高さが体高の3倍以上です。くわしくは犬と猫のケージの広さの基準の記事にまとめています。
ケージを選ぶ前に確かめる3つ
解説書の書き方を、ケージを選ぶ前の順に並べると、確かめることは3つです。
- 飼う猫の体長を測る。胸骨端から坐骨端までで、頭としっぽは入らない
- 体高を測る。地面から、き甲部(肩甲骨の上端部)まで
- 測った数を、省令の倍率と並べる。寝床のケージなら、縦 体長の2倍・横 1.5倍・高さ 体高の3倍
測った体長と体高を入れて確かめる
犬か猫かを選び、体長・体高とケージの内側を入れると、環境省の省令にある2つの線と、辺ごとに並べて出すツールを置いています。ツールの画面は品種ごとの目安の数を並べておらず、測れない時は解説書の図表7・8を見るよう案内しています。
読み取れなかったこと
表に載っていない猫種の体長・体高は、解説書には書かれていません。載っているのは10の猫種だけでした。
何歳の猫を測った数かも、書かれていません。出所は、国内飼育個体の計測値等をもとに作成、とあるだけです。日本猫の体長の欄にも、数はありませんでした。
この記事が扱っていないこと
- 家庭での飼い方の良し悪しは決めません。ここにある数は、業者に向けた解説書の参考の表です
- 猫種ごとのケージの大きさは計算しません。表の数には幅があり、基準は1匹ずつ測った数から出すためです
- ケージの製品は比べません
この情報が、どこから来ているか
出典: 環境省「動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針~守るべき基準のポイント~」の「3 基準の解説」のうち「1.飼養施設の管理、飼養施設に備える設備の構造及び規模並びに当該設備の管理に関する事項」(PDF)と、「第一種動物取扱業者及び第二種動物取扱業者が取り扱う動物の管理の方法等の基準を定める省令」(令和三年環境省令第七号・e-Gov 法令検索)。いずれも2026年10月7日に取得して読みました。
この記事は、上の2つの資料をもとに、カルットが要約して作成しました。引用の部分は資料の文のままです。