猫のケージは2段か3段か|国の解説は分離型で2段・一体型で3段

環境省の解説書は、猫のケージの棚について「2段ケージ(分離型)、3段ケージ(一体型)」を想定していると書いていました。どちらを使うかは、ケージを寝る場所として使うか、寝る場所と動く場所を兼ねて使うかで分かれます。

猫のケージは、2段と3段のどちらがよいのか。環境省が動物取扱業者向けに出している解説書には、猫のケージの棚の条件が書かれています。段の数は、ケージの型によって違っていました。今回はその条件と、棚として数えられる物・数えられない物を並べました。

先に: 解説書が向いているのは業者

この解説書は、動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針です。家で猫を飼う人に向けた基準ではありません。家で飼う人に向けた国の基準には、ケージの広さの数が出てきません(別の記事にまとめています)。

この記事は、業者向けの考え方を、家のケージを選ぶときの目安として並べるところまでです。

棚の条件: 2段ケージと3段ケージ

解説書の「猫の棚の条件」は、こう始まります。

猫の場合に設置が必要な棚については、ケージを用いる場合は、2段ケージ(分離型)、3段ケージ(一体型)を想定しているが、プレイルームタイプのケージや部屋全体を自由に行動できる飼育の場合は、キャットタワー等の棚を設置することを想定しており、そのような構造も基準を満たすものとなる。

寝る場所として使うケージ(分離型)は2段、寝る場所と動く場所を兼ねるケージ(一体型)は3段です。部屋で自由に過ごす場合は、キャットタワーなどが棚にあたります。

留守番の間もケージで過ごすなら: 一体型の数

留守番の間、ケージの中で寝ることも動くこともするなら、寝る場所と動く場所を兼ねる一体型に近い使い方です(当サイトの読み方)。解説書の一体型の猫の線は、こうです。

● 猫:床面積(分離型ケージサイズの2倍以上)×高さ(体高の4倍以上)、2つ以上の棚を設け3段以上の構造とする。

寝る場所としてのケージなら: 分離型の数

● 猫:タテ(体長の2倍以上)×ヨコ(体長の1.5倍以上)×高さ(体高の3倍以上)、1つ以上の棚を設け2段以上の構造とする。

分離型は、ケージとは別に運動の場所があることが前提です。解説書は、長い期間飼う場合、この寝床や休息場所となる分離型のケージとは別に、一体型と同一以上の面積の運動スペースの設置が必要、と書いています。

棚として数えられる物・数えられない物

同じ段落の続きには、棚の見方が書かれています。

また、箱や台等で、内部と上面が利用できるような場合も、棚とみなすことができる。

一方で、段ボールは具体的な構造や耐久性による、とされています。乗れないほど小さい面積のものや、体重に対する強度がないものは、棚として利用できないため基準を満たすとはいえない、と書かれていました。

体長と体高の測り方

段の数と一緒に、広さは体長と体高から計算します。解説書は、測る長さをこう定めています。

体長は「胸骨端から坐骨端までの長さ」、体高は「地面からき甲部(肩甲骨の上端部)までの垂直距離」のことを指す。

ケージの広さは、ケージの全体の大きさから計算し、トイレや餌置き場のような設備の分を面積から除く趣旨ではない、とも書かれています。

2段・3段・2倍・4倍・3倍・1.5倍は解説書に書かれている数で、2つの型という数は当サイトが数えたものです。

猫とケージを測る

猫を選び、体長・体高と、いまのケージの内側の寸法と棚の段数を入れると、省令の2つの線(分離型・一体型)と並べて出すツールを置いています。

犬猫のケージの広さを、体長と体高で測る →

読み取れなかったこと

棚の奥行きや、段と段の間の高さは、解説書に書かれていません。乗れる面積と強度があることが条件として書かれているだけでした。

ケージの寸法を内側で測るのか外側で測るのかも、書かれていません。

この記事が扱っていないこと

  1. 業者の基準に合っているかどうかの判断は扱いません
  2. ケージやキャットタワーの製品は比べません
  3. 猫の体調や病気は扱いません

この情報が、どこから来ているか

出典: 環境省「動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針~守るべき基準のポイント~」の「3 基準の解説」のうち「1.飼養施設の管理、飼養施設に備える設備の構造及び規模並びに当該設備の管理に関する事項」(PDF)。2026年9月24日に取得して読みました。引用は、PDFから2つの抽出器で取り出した文字列のうち、両方が一致した行だけです。