積読はなぜ増えるのか|当サイトは読む速さでなく買い方から見る

積読はなぜ増えるのか。当サイトは「読めない」ではなく「買い方」から見る

「本を買ったのに読めていない」。この状態を、読むスピードの問題だと思っていないだろうか。当サイトでは、積読が増えるかどうかを、「どう読むか」より「どう買うか」から見ている。

この記事は、当サイトが積読タイプ診断を作った時の考え方を書いたものです。調査や資料の数にもとづく記事ではありません。

「読むのが遅いから」ではない

積読というと、つい「もっと速く読めれば」「もっと時間があれば」と考えがちだ。でも、読むペースを追い抜くほどの勢いで本が増えていく背景には、買うときの行動パターンが関係している。当サイトでは、読む速度より先に、どう本を買っているかを見る。

積読は悪いことなのか

そもそも、積読は解消しなければならない問題なのだろうか。積読を「いつか読める本の在庫」として、肯定的に捉える見方もある。読みたい本が手元にあるという状態そのものが、これから読む楽しみの先取りだという考え方だ。

積読を悪いことだと決めつけると、崩す作業そのものが「失敗の後始末」になってしまう。カルットでは、積読を後始末ではなく攻略対象として扱う。崩すか崩さないかを決める前に、まず自分がどんな買い方をしているかを知るところから始める。

買い方を5つのタイプに分ける。タイプ別に何を変えるか

積読タイプ診断では、買い方のクセを5つに分けている。タイプごとに、試せることを並べる。

戦利品コレクター型

セールや期間限定に反応してすぐ買う。読むより先に「手に入れる」ことで満たされるタイプ。攻略リストでは「戦利品リスト」という名前で管理する。無理に全部読もうとせず、まず1冊だけ選んで「攻略済み」に変えてみるといい。集める楽しさと読み終える楽しさを、交互に味わう形でもかまわない。

全巻そろえたい型

シリーズは全巻そろえたい。並んだ背表紙を眺めるだけで満足するタイプ。攻略リストでは「コレクション棚」という名前で管理する。1巻から順番に読もうとしなくていい。いま一番気になっている巻から開いてもかまわない。

同時進行ジャグラー型

気になったら即オープン。複数冊を並行して読み進めるタイプ。攻略リストでは「同時進行プロジェクト一覧」という名前で管理する。1冊を読み終えてから次、というルールを自分に課さなくていい。並行している本それぞれの進み具合を一覧で見られるようにしておくだけで、放置感が薄れる。

ベストコンディション待ち型

集中できるタイミングを待つうちに、「いつか読む本」がじわじわ増えるタイプ。攻略リストでは「待機リスト(ウォームアップつき)」という名前で管理する。完璧なタイミングを待たずに、最初の2ページだけ読む、くらいの軽さで手を付けてみる形もある。

気になる本センサー型

話題になった本に反応する感度が高く、次々に気になる本をキャッチするタイプ。攻略リストでは「キャッチリスト」という名前で管理する。キャッチすることと読むことは、そもそも別の作業だと割り切るといい。新しく気になる本が増えても構わないので、時々リストを見返して1冊だけ選んで開いてみる。

どのタイプも「本が好き」であることの表れであり、意志の弱さとは関係がない。

積んだままの本、どうするか

崩すといっても、全部読み切ることだけが正解ではない。積んだ時と今とで、興味が変わっていることもある。表紙を見て「まだ読みたい」と思えるなら攻略リストに残しておけばいいし、「もう今の自分には合わない」と感じるなら、手放すのも一つの決着だ。カルットの攻略リストは、登録した本を削除しても数値が静かに調整されるだけで、減った・失敗したことを強調する演出は入れていない。読み切ることも、手放すことも、同じように「攻略」の一形態として扱っている。

罪悪感とどう付き合うか

「読まなきゃ」という気持ちが強くなりすぎると、積読は本棚の隅で重荷になっていく。カルットの基本方針は「触れた人が、触れる前より軽くなるか」で、積読タイプ診断もこの基準で作っている。診断や攻略リストの進捗表示は、増える・貯まる方向の演出だけで組み立てていて、減っていくゲージのような、崩せなかったことを可視化する仕組みはあえて入れていない。崩せなかった週があっても、リストの数字が責めてくることはない。

読む時間の側からも見てみる

買い方とは別に、読む時間の側にも理由がある。文化庁の令和5年度「国語に関する世論調査」では、読書量が減っている理由として最も多く挙げられたのは「情報機器で時間が取られる」だった。読解力や集中力ではなく、時間の取られ方の話である。詳しくは本が読めない理由は何か|1位は「情報機器で時間が取られる」で紹介している。

同じ調査には「1か月に本を読まない人が6割台」という数字もあるが、これは過去と単純に比べられない。その理由は本を読まない人の割合|1か月に0冊が6割台という数字の中身で書いた。

崩し方のほうから見る

買い方が分かったら、次は崩し方である。「読む」より手前の小さな一歩から数える考え方は、積読の崩し方|当サイトは「読む」より手前の小さな一歩から数えるで紹介している。

自分のタイプを見てみる

積読タイプ診断は、10問・1分ほどの質問でこの5タイプのどれに近いかを判定する。診断結果はそのまま攻略リストに登録でき、タイプに応じた形で少しずつ崩していける。

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