運動が続かないときに見直す要因|健康行動理論では7つ挙がる
健康行動理論から拾った要因は7つで、どれにも「そのために必要なこと」が1つずつ付いていました。
運動が続かないとき、何から見直せばいいのか。厚生労働省のe-ヘルスネットに、健康によい行動を行う可能性を高める要因を、運動を例にして並べた頁があります。要因は7つで、それぞれに「そのために必要なこと」が添えられていました。今回はその並び方を数えました。
7つは、多くの理論の中から拾われたもの
頁は一覧の前に、この7つがどこから来たかを書いています。
健康信念モデルや社会的認知理論をはじめ、健康行動理論には多くの理論がありますが、代表的な理論から健康によい行動を行う可能性を高める要因をピックアップして以下に示します。
「ピックアップ」と書かれているので、7つで全部という意味ではありません。名前が出てくる理論は健康信念モデルと社会的認知理論の2つで、どの要因がどの理論から来たのかは、この頁には書かれていません。
7つの要因と、それぞれに付いた「必要なこと」
見出しの語と「そのために必要なこと」を、頁の文のまま並べます。
| 番号 | 見出し | そのために必要なこと(頁の文のまま) |
|---|---|---|
| 1 | 「よい」 | 運動をすれば、自分が価値を置く結果につながると思うこと |
| 2 | 「自信」 | 「成功経験」と「代理経験」を活用して、運動への「自信」を高めること |
| 3 | 「まずい」 | 健診の結果で異常を指摘されている場合は、このままの状態が続くと、健康面や経済面・社会面などでどんな影響があるかを考えること |
| 4 | 「妨げ」 | 運動することの「妨げ」になることがあれば、それをできるだけ減らすこと |
| 5 | 「ストレス」 | 「ストレス」になりそうなことでも前向きにとらえ、健康的な行動(例:運動)で対処すること |
| 6 | 「サポート」 | 運動をする上で「サポート」してくれそうな人を見つけ、サポートをお願いすること |
| 7 | 「努力」 | 健康になれるかどうかは運だけで決まるのではなく、自分の「努力」によって左右されると思うこと |
7つ・1つずつという数は、当サイトが数えた結果です。運動そのものの量や回数は、7つのどれにも出てきません。並んでいるのは、思うこと・減らすこと・見つけることといった、運動の手前の話でした。
説明の文が無いのは「努力」だけ
見出しの下には、ふつう2つの文が並んでいます。1つ目がその要因の説明で、2つ目が「→ そのために必要なこと」です。4番の「妨げ」なら、こう書かれています。
運動をする上で「妨げ」が少ないこと
→ そのために必要なこと:運動することの「妨げ」になることがあれば、それをできるだけ減らすこと
7番の「努力」だけは、説明の文が無く、いきなり「→ そのために必要なこと」から始まっています。7つのうち6つが説明と必要なことの2文、1つが必要なことの1文、というのが当サイトの数えです。なぜそうなっているのかは、頁には書かれていません。
特定の場面を条件にしているのは「まずい」
7つの「必要なこと」のうち、健診という特定の場面を条件にしているのは3番の「まずい」だけでした。条件は「健診の結果で異常を指摘されている場合は」です。
健診で何も言われていない人が「まずい」をどう扱えばよいかは、この頁には書かれていません。ほかの6つは、場面を限らない書き方でした。
満たされていないものを満たす、という使い方
頁の結びは、この1文です。
なお、健康によい行動を行う可能性を高めるには、これらの要因のうちその人においてまだ十分に満たされていないものがあれば、その要因を満たすように働きかけることが必要です。
7つを全部そろえる、ではなく、足りていないものを探して満たす、という書き方でした。どれから見直すかの順番は書かれていません。
いまの運動で確かめる
前回どこで途切れたかと、どこでやっていたかを選ぶと、原因を1つに絞るツールを置いています。この頁は、そのツールが出どころとして使っている資料の1つです。
読み取れなかったこと
7つのうちどれが大事かは書かれていません。番号は振られていますが、順位や重みを示す言葉はありません。
2番の「自信」は、別の頁を参照するよう書かれています。そちらは「セルフ・エフィカシー」の頁で、この記事では数えていません。
この記事が扱っていないこと
- 健診の結果の読み方は扱いません。3番の「まずい」の条件に健診が出てきますが、異常かどうかの判断はしません
- 理論そのものの説明はしません。健康信念モデルや社会的認知理論の中身は、この頁にも書かれていません
- 製品は比べません。この頁には物の名前が出てきません
この情報が、どこから来ているか
厚生労働省のe-ヘルスネットの頁を、2026年9月24日に取得して読みました。公的機関の資料です。頁の末尾には、松本千明氏(北海道立旭川高等看護学院 非常勤講師)の名前と、最終更新日の2021年4月21日が書かれています。
数え方を書いておきます。要因の7つは、見出しに「1.」から「7.」の番号が振られているものを数えました。説明の文があるかどうかは、見出しの下で「→ そのために必要なこと」より前に文があるかどうかで分けています。
出典: 厚生労働省 e-ヘルスネット「健康行動理論を活用するためのポイント」(松本千明・最終更新日 2021年4月21日)。2026年9月24日に取得して読みました。