運動習慣者は28.7%。ただしこれは、週2日・30分・1年をすべて満たした人の割合

運動を続けている人がどれくらいいるのか、国の目標を説明したページに数字が出ています。厚生労働省 e-ヘルスネットの、健康日本21(第三次)の身体活動・運動の目標を読みました。

割合の前に、定義が書かれている

先に数字を出すと読み違えるので、定義から書きます。

運動習慣ありの定義は「運動の実施頻度として、週2日以上」「運動を行う日の平均運動時間として、30分以上」「運動の継続期間として、1年以上」のすべてを満たすことです。(厚生労働省 e-ヘルスネット「健康日本21(第三次)における身体活動・運動の目標」)

3つとも満たした人だけが数えられます。週3日やっていても、始めて半年なら入りません。毎日20分歩いていても、30分に届かなければ入りません。目標の表の指標欄にも、同じ条件が書かれています。

1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者の割合(同)

数字は、年代で逆になっている

現状値は令和元年度のもので、いずれも年齢調整値です。データの出どころは国民健康・栄養調査です。

  1. 総計 28.7%
  2. 20〜64歳 —— 男性 23.5% / 女性 16.9%
  3. 65歳以上 —— 男性 41.9% / 女性 33.9%

いちばん低いのは20〜64歳の女性で16.9%、いちばん高いのは65歳以上の男性で41.9%です。2倍以上の開きがあります。働く世代のほうが低く出ている、という並びになっています。

目標値は令和14年度で、総計40.0%。20〜64歳は男女とも30.0%、65歳以上は男女とも50.0%です。

目標の決め方も、同じページに書かれている

この数字がどう決まったかまで書かれているのは、あまり見ない形でした。

目標値の設定にあたっては、当初は、過去10年間の運動習慣の動向をもとにした将来予測値+10%ポイントの値が検討されました。しかし、この数値が現状値を下回る性・年齢区分が認められたため、予測値ではなく、現状値に基づいた目標が設定されました。(同)

予測を足したのに、いまの値より低くなる区分があった、ということです。だから予測を使うのをやめて、現状値に足す形にした。目標が下がる向きに働く計算だと分かった時点で、計算のほうを変えています。

この記事が扱っていないこと

  1. 運動の効果は書きません。このページは目標と数字の資料で、当サイトは体への影響を扱いません
  2. なぜ続かないかは、このページには書かれていません。理由の側は別の調査です——運動を増やせない理由、15項目のうち数値を確かめられたのは8つだった
  3. 歩数の目標は扱いません。同じページにありますが、別の目標です
  4. 調査そのものには当たっていません。読んだのは、国民健康・栄養調査の値を引用した解説のページです

この情報が、どこから来ているか

出典は1系統です。厚生労働省 e-ヘルスネットのページ1枚を読みました。数字の出どころは国民健康・栄養調査で、この記事はその調査の原資料には当たっていません。

原文は全角で書かれています——週2日以上、1年以上。半角で探すと本文に見つかりません。引用は原文の表記のまま載せています。

出典: 厚生労働省 e-ヘルスネット「健康日本21(第三次)における身体活動・運動の目標」(2026年9月9日に取得)。数字の一次資料は国民健康・栄養調査で、本記事はそれを引用した解説ページを読んでいます。出典は1系統です。