週1日の運動に届かない理由|国の調査は面倒くさい・都は忙しいが1位
週1日の運動に届かなかった理由の1位は、スポーツ庁の調査では「面倒くさいから」、東京都の調査では忙しさでした。ただし、2つの調査は、忙しさを選択肢にする分け方が違っていました。
運動が週に1日も続かないのは、なぜなのか。スポーツ庁と東京都は、どちらも週1日に届かなかった人に理由を尋ねています。同じような問いでも、1位が違いました。今回は、2つの調査の順位と、選択肢の分け方を並べました。
先に: 2つの調査は、規模も調べ方も違う
スポーツ庁の調査は、登録モニターを利用したWebアンケートで、40,000件を回収しています。東京都の調査は、住民基本台帳から無作為に選んだ4,000人に郵送とインターネットで尋ね、有効な回答は1,138標本(28.5%)でした。割合をそのまま比べることはできません。この記事で比べるのは、順位と選択肢の分け方です。
スポーツ庁: 面倒くさい・仕事・体力の順
スポーツ庁の調査は、この1年間で運動やスポーツを週に1日以上できなかった理由を、全員に複数回答で尋ねています(n=19,271)。要約には、こう書かれていました。
運動・スポーツを週に1日以上できない理由として「面倒くさいから」「仕事が忙しいから」「体力が衰えたから」と続く。
同じ頁には、次の文もあります。
希望実施率別でみると、「面倒くさいから」は週1日以上、「仕事が忙しいから」は週1日未満で多い。
選択肢は14の理由と、「その他」「特に理由はない」「わからない」でした。忙しさは「仕事」「家事」「育児」「介護」の4つに分かれています。
東京都: 忙しくて時間がないが52%
東京都の調査は、スポーツや運動をしなかった、または週に1日未満だった人(346人)に理由を尋ねています。
・「仕事や家事・育児が忙しくて時間がないから」が 52%でトップ(令和 5 年より 1 ポイント増加)
・「機会がなかったから」23%、「面倒だから」19%が続く
選択肢は11の理由と、「その他」「特に理由はない」「無回答」でした。忙しさは、仕事・家事・育児をまとめた1つの選択肢です。
並べると: 忙しさを分けるか、まとめるか
| スポーツ庁 | 東京都 | |
|---|---|---|
| 1位 | 面倒くさいから | 仕事や家事・育児が忙しくて時間がないから(52%) |
| 2位 | 仕事が忙しいから | 機会がなかったから(23%) |
| 3位 | 体力が衰えたから | 面倒だから(19%) |
| 忙しさの選択肢 | 4つ(仕事・家事・育児・介護) | 1つ(仕事や家事・育児) |
スポーツ庁の調査では忙しさが4つの選択肢に分かれ、東京都の調査では1つにまとめられていました。1位が違う理由がこの分け方にあるかどうかは、どちらの調査にも書かれていませんが、並べると分け方の違いははっきりしています。
14・11・346・19,271・52%・23%・19%は調査に書かれている数で、忙しさの選択肢の数(4つ・1つ)は当サイトが数えたものです。
途切れたところから見直す
運動が途切れた場面を、忙しくて時間が取れない日が続いた・一人だとやる気が出なかった・目標が高すぎて折れた、などの6つから選び、やっていた場所を選ぶと、資料にある原因を1つ示して今日の1手を出すツールを置いています。
読み取れなかったこと
2つの調査で1位が違う理由(選択肢の分け方か、調べ方の違いか)は、どちらの調査にも書かれていません。
面倒くさいと答えた人が、何を面倒に感じているかも、2つの調査には書かれていません。
この記事が扱っていないこと
- 運動の効果や体のことは扱いません
- 2つの調査の割合を比べることはしません。規模と調べ方が違うためです
- どの理由の人が多いかを、当サイトで推し量ることはしません
この情報が、どこから来ているか
出典: スポーツ庁 令和7年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」の概要(別紙を含む PDF)と、東京都「都民のスポーツ活動に関する実態調査<概要>」(令和7年3月・PDF)。いずれも2026年10月2日に取得して読みました。