イヤホンの音量|厚労省の頁はWHOの80dBで週40時間を紹介する
厚生労働省のe-ヘルスネットは、WHO(世界保健機関)の説明として、80dBなら1週間当たり40時間、90dBなら1週間当たり4時間という、聞き続ける時間の目安を紹介していました。同じ頁は、音量を平均80dB未満に抑える使い方も挙げています。
イヤホンの音量は、どのくらいまでならいいのか。数で答えている公的な頁を探すと、厚生労働省の健康情報サイトのe-ヘルスネット、厚生労働省のWEBマガジン、政府広報オンラインのラジオ番組の3つが、いずれもWHOの数を紹介していました。この記事では、3つの頁から、音量と時間の数と、聞き方の工夫を読みます。
先に: 数はどれもWHOのもの
3つの頁に出てくる80dBと40時間は、どれもWHOの数として紹介されています。厚生労働省が自分で決めた数としては書かれていませんでした。
3つの頁には、耳の聞こえの変化や受診の話も載っています。この記事では、そこは読まず、音量と時間の話だけを読みます。
80dBで週40時間、90dBで週4時間
e-ヘルスネットの頁は、WHOの説明として、80dBなら1週間当たり40時間以上、90dBなら1週間当たり4時間以上聞き続けることに、注意を促しています。
10dB上がると、1週間の時間は40時間から4時間へ、10分の1になっています。2つの数を当サイトが割ったものです。
7日でならすと、週40時間は1日あたり約5時間43分、週4時間は1日あたり約34分です。これも当サイトの計算で、頁に1日の数は書かれていません。
厚生労働省のWEBマガジンも、「WHOの推奨する限度」として、大人は80dB以下で1週間に最大40時間と書いています。子どもについては別の数が書かれていますが、この記事では扱いません。
80dBは、走行中の地下鉄の車内ほど
80dBがどのくらいの大きさかは、WEBマガジンに例えが書かれていました。
80dB(デシベル)は、走行中の地下鉄の車内ほどの音のレベルです。
80dBは、走っている地下鉄の中くらいの大きさです。
40時間より短ければ、大きな音でもいいのか
政府広報オンラインのラジオ番組では、40時間より短ければ大きな音で聴いてもいいのか、という出演者の問いに、厚生労働省の担当者がこう答えていました。
いえ、そういうことではありません。音が80dBを超えると、聴いていられる時間は一気に短くなります。つまり、音が大きくなればなるほど、許される時間は短くなるということなんです。
40時間は80dBの時の数で、音が大きい時の時間ではありません。e-ヘルスネットの頁の、90dBなら週4時間という数とも向きは同じです。
3つの頁が挙げる聞き方の工夫
e-ヘルスネットの頁は、WHOが勧めることとして、音量を下げたり休憩を挟んだりする、大きな音を聞く時間を減らす、耳にぴったり合うノイズキャンセリングのヘッドホン・イヤホンで周りの騒音をカットする、音量を確かめられる機能やアプリを使う、の4つを挙げています。最後の1つには、数が付いていました。
音量制限や監視機能のついたスマートフォン・ヘッドホンなどを使うか、音量を確認できるアプリなどを使用し、平均80dB未満に抑える
ここでも数には「平均」が付いています。
休み方の数は、WEBマガジンにありました。
少なくとも、1時間に1回、10分程度は耳を休めること
ラジオ番組の厚生労働省の担当者も、「少なくとも1時間に1回、10分程度は耳を休めましょう」と話していました。同じ担当者は、地下鉄の車内のような騒音の中でも音量を上げずに済むように、ノイズキャンセリング機能を使うことも挙げています。
次に聞く前に確かめる3つ
- 使う場面ごとの時間を、1週間で足す: 40時間は1週間当たりの数です。通勤、仕事、家など、場面ごとに足します
- 音量を確かめる手段を使う: e-ヘルスネットの頁は、音量制限や監視の機能、音量を確認できるアプリを挙げています
- 1時間に1回、10分休む: WEBマガジンとラジオ番組が、同じ数を挙げていました
電車・仕事・家など場面ごとに、1日に聴く時間と音量を入れて、週の目安(80dBで週40時間)と並べるツールを置いています。
読み取れなかったこと
スマホやイヤホンの音量の目盛りの何割が80dBに当たるかは、3つの頁のどれにも書かれていません。端末やイヤホンで変わるためか、頁は機能やアプリで確かめる書き方でした。
40時間に、イヤホン以外の大きな音(電車の中やお店の音など)を含めるかも、3つの頁からは読み取れませんでした。
この記事が扱っていないこと
- 耳の聞こえの変化や受診のことは扱いません。3つの頁には、その話も載っています
- 子どもの数は扱いません
- イヤホンの製品は比べません
この情報が、どこから来ているか
出典: 厚生労働省 e-ヘルスネット「ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)について」(堀井 新・最終更新日 2024年11月11日)、厚生労働省ホームページのWEBマガジン「厚生労働」から「「聞こえにくさ」感じていませんか? ~耳の日に「聞こえ」について考える~」(頁に更新日の表記はありません)、政府広報オンラインのラジオ番組「「聞こえにくさ」感じていませんか? 耳を大切に」(2026年3月23日・「文字で読む」の文)。いずれも2026年10月2日に取得して読みました。
この記事は、上の3つの頁をもとに、カルットが要約し、数を計算して作成しました。引用の部分は頁の文のままです。