ノートパソコンで在宅作業するときの条件|外付けは長時間なら望ましい
ノート型機器の項目は5つで、外付けのディスプレイとキーボードには、どちらも「長時間」という条件が付いていました。
ノートパソコン1台で在宅作業を続けてよいのか。厚生労働省の情報機器作業のガイドラインには、デスクトップとは別に、ノート型機器の項目があります。そこでは、外付けの機器を使う場面が条件つきで書かれていました。今回はその条件を数えました。
先に、この文書が誰に向けて書かれたものかを書きます
この記事で引く文書は、自宅の机に向けて書かれたものではありません。厚生労働省のテレワークのガイドラインに、次の一文があります。
「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(令和元年7月12日基発0712第3号)は一般には適用されないが、安全衛生に配慮したテレワークが実施されるよう、これらの衛生基準と同等の作業環境となるよう
主語は事業者で、自宅で作業する個人に国が定めたものではありません。この記事は、その文書が何をどう書いているかを数えるところまでを扱います。
ノート型機器の項目は5つ
情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインは、機器の種類ごとに項目を分けています。ノート型機器の項目は、(イ)から(ホ)までの5つでした。
| 項目 | 見出し | 条件(文書の語) |
|---|---|---|
| (イ) | 適した機器の使用 | — |
| (ロ) | ディスプレイ | 長時間、情報機器作業を行う場合 |
| (ハ) | 入力機器(キーボード、マウス等) | 小型のノート型機器で長時間の情報機器作業を行う場合 |
| (ニ) | マウス等の使用 | 必要に応じて |
| (ホ) | テンキー入力機器の使用 | 数字を入力する作業が多い場合 |
5つ・(イ)から(ホ)という数え方は、当サイトによるものです。(イ)以外の4つには、どれも場面の条件が付いています。
外付けディスプレイは「長時間」
ディスプレイは、上記ロの(イ)の要件に適合したものを用いること。ただし、ノート型機器は、通常、ディスプレイとキーボードを分離できないので、長時間、情報機器作業を行う場合については、作業の内容に応じ外付けディスプレイなども使用することが望ましい。
理由も同じ文にあります。ノート型機器は、ディスプレイとキーボードを分けられないから、です。条件は「長時間」で、さらに「作業の内容に応じ」が付いています。文の終わりは「望ましい」でした。
外付けキーボードは「小型」と「長時間」
入力機器は、上記ロの(ロ)の要件に適合したものを用いること。ただし、ノート型機器は、通常、ディスプレイとキーボードを分離できないので、小型のノート型機器で長時間の情報機器作業を行う場合については、外付けキーボードを使用することが望ましい。
キーボードのほうは、条件が2つ重なっています。小型のノート型機器であることと、長時間であることです。ディスプレイの文には「小型」の語はありませんでした。
残る2つは、マウスが「必要に応じて」、テンキーが「数字を入力する作業が多い場合」です。
解説に書かれている理由
同じ文書の解説には、ノート型機器についての説明があります。
小さいキーボードを、手が大きい作業者が使用する場合には、連続キー入力作業で負担が大きくなることがあり、小型の画面は文字が小さく視距離が短くなりすぎる傾向がある。
そのうえで、解説は外付けの機器を4つ名前で挙げています。
多くのノート型機器は外付けのディスプレイ、キーボード、マウス、テンキー入力機器などを接続し、利用することが可能であり、小型のノート型機器で長時間の情報機器作業を行う場合には、これらの外付け機器を利用することが望ましい。
解説は、ノート型機器を使うときの留意点について、日本人間工学会の「ノートパソコン利用の人間工学ガイドライン」が参考になる、とも書いています。この記事ではそちらは読んでいません。
タブレットとスマートフォンは、もう一段慎重
ノート型の次の項目は、タブレット、スマートフォン等です。本文では、長時間使う場合に、作業の内容に応じて適切なオプション機器(ディスプレイ、キーボード、マウス等)を適切な配置で利用できるようにすることが望ましい、とされています。解説はもう一歩進んでいました。
これらの機器の人間工学上の特徴を踏まえ、ガイドラインでは長時間の情報機器作業に使用することはできる限り避けることが望ましいこととした。
ノート型は外付けを足す書き方、タブレットやスマートフォンは長時間の使用そのものを避ける書き方でした。
いまの机で確かめる
ここで数えた条件を含めて、いまの机を1つずつ確認できるツールを置いています。
読み取れなかったこと
「長時間」が何時間かは書かれていません。同じ文書の作業時間の項目には、一連続作業時間が1時間を超えないように、という数がありますが、ノート型機器の「長時間」がそれと同じ意味かは、文書からは分かりません。
「小型」の大きさも書かれていません。何インチから小型かといった数は、本文にも解説にもありませんでした。
この記事が扱っていないこと
- 自宅が基準を満たすべきだとは書きません。上に引いたとおり、この文書は一般には適用されません
- 製品は比べません。外付けの機器は文書が名前を挙げている種類までで、当サイトが商品に順位を付けることはしません
- 体の症状は判断しません。解説の「負担」の語は文書の説明として引いたもので、症状の話はしません
この情報が、どこから来ているか
出典は2系統です。厚生労働省の情報機器作業のガイドライン(全33ページのPDF)と、前置きの一文を引いたテレワークのガイドライン(全20ページのPDF)を、2026年9月24日に取得して読みました。公的機関の資料です。
数え方を書いておきます。ノート型機器の項目は、(イ)から(ホ)の記号が振られているものを数えました。外付けの機器の4つは、解説の文に並んでいる名前(ディスプレイ、キーボード、マウス、テンキー入力機器)です。
出典: 厚生労働省「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(令和元年7月12日 基発0712第3号・全33ページのPDF)、「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」(全20ページのPDF。前置きの引用のみ)。いずれも2026年9月24日に取得して読みました。
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