犬や猫にケージは必要か|環境省は日頃から慣らしておくと書く

環境省の災害対策ガイドライン(一般飼い主編)は、犬と猫のどちらの表にも「ケージなどの中に入ることを嫌がらないように、日頃から慣らしておく」の1行を置いていました。平常時に飼い主が行う対策の表です。

犬や猫にケージは要るのか。環境省の「災害、あなたとペットは大丈夫?」には、ケージが住まいの対策、しつけ、備蓄品、同行避難の4つの場面で出てきます(場面の分け方は当サイト)。4つとも災害への備えの中の文で、ふだんの暮らしのケージの話は、もう1つの「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」にありました。今回は、2つの資料のケージの書き方を並べました。

先に: この記事は、資料の書き方を並べるところまで

ケージを買うかどうかは、この記事では決めません。2つの資料が、どの場面でケージをどう書いているかを並べます。

平常時の対策: 犬にも猫にも同じ1行

一般飼い主編の「平常時に飼い主が行うべき対策」には、「ペットのしつけと健康管理」の表があります。犬の場合の9項目にも、猫の場合の7項目にも、同じ1行がありました(項目の数は当サイトが数えた)。

ケージなどの中に入ることを嫌がらないように、日頃から慣らしておく

ケージを持つことより前に、入ることに慣らしておく、という書き方です。同じ表には、「人や他の動物を怖がらないように慣らしておく」の行も並んでいます。

住まいの対策: ケージの固定と隠れ場所

同じ頁の「住まいや飼養場所の防災対策」には、ケージが2つの行で出てきます。

家具やケージの固定、転倒防止、落下防止

ケージなどペットの避難場所(隠れ場所)の確保

ケージは、固定して倒れないようにするものであり、ペットの隠れ場所でもある、という書き方でした。

避難先で困ったこと: ケージに慣れていない

一般飼い主編の前のほうには、過去の災害で飼い主が困ったことの一覧があります。「避難先では・・・」の中に、こうあります。

犬がケージになれていないため、過度なストレスを与えてしまった

備蓄品: 優先順位1にキャリーバッグやケージ

「ペット用の備蓄品と、持ち出す際の優先順位の例」では、ケージは「優先順位1」に入っていました。優先順位1の見出しは「動物の健康や命に係わるもの」で、療法食や薬、ペットフードと水と同じ段です。

キャリーバッグやケージ

この行には、猫や小動物について注が付いています。

猫や小動物には避難時に欠かせないアイテム

同行避難の準備: 小型犬と猫は、入れて向かう

「同行避難する際の準備例」は、犬と猫で書き方が分かれていました。

小型犬はリードをつけた上で、キャリーバッグやケージに入れる

猫の場合は、1行目がこうです。

キャリーバッグやケージに入れる

続けて、扉が開いて猫が逃げないように、ガムテープなどで固定するとよい、と書かれています。小型犬と猫は、ケージかキャリーバッグに入れて避難する書き方でした。

ふだんの暮らしのケージ: 住宅密集地のガイドライン

平成22年2月の「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」には、災害とは別の場面でケージが出てきます。猫の寝床の項は、こう書いています。

キャリーケージを寝床として使えば、病院に行くときなどストレスを与えずに運ぶことができます。

ケージの中で飼う場合については、開け閉めの時の飛び出しや、不具合のある箇所からの脱走が起きないように、取り扱いと保守点検に気をつけるよう書かれていました。ペットにかかる費用の項では、ケージは首輪や食器と並ぶ用品として挙げられています。

ケージを考える前に確かめる3つ

2つの資料の書き方を、考える順に並べると、確かめることは3つです。

  1. 入ることに、日頃から慣らしておく。犬の表にも猫の表にも同じ1行がある
  2. 備蓄品の優先順位1にキャリーバッグやケージ。猫や小動物には避難時に欠かせない、と注がある
  3. 家に置くなら固定し、隠れ場所としても使う

体長と体高を入れて広さを確かめる

ケージの広さを考えるときは、犬か猫かを選び、体長・体高とケージの内側を入れると、環境省の省令にある2つの線と辺ごとに並べて出すツールを置いています。

犬猫のケージの広さを、体長と体高で測る →

読み取れなかったこと

ケージに慣らす手順や、慣れるまでの期間は、一般飼い主編には書かれていませんでした。ケージの大きさや広さも、一般飼い主編には書かれていません。

この記事が扱っていないこと

  1. ケージの製品は比べません
  2. しつけの方法は扱いません
  3. 避難所ごとの決まりは扱いません

この情報が、どこから来ているか

出典: 環境省ホームページの「災害、あなたとペットは大丈夫?」(人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>)、環境省ホームページの「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」(平成22年2月)。いずれも2026年10月11日に取得して読みました。

この記事は、上の資料をもとに、カルットが要約して作成しました。引用の部分は資料の文のままです。