集合住宅で犬を飼うときのトイレ|都のモデル規程は15項目中3つが排せつ

東京都の集合住宅の動物飼養モデル規程では、飼い主の守るべき15の項目のうち、3つが排せつに関わるものでした。解説は、トイレを置く場所を台所から離れた静かな場所に決めるよう書いています。

マンションで犬を飼うとき、トイレについてどんな決まりがあるのか。東京都のモデル規程、環境省の住宅密集地のガイドライン、国土交通省のマンション標準管理規約のコメントには、それぞれトイレやふん尿の行があります。3つの資料は、決まりを作る立場も、書き方の細かさも違っていました。今回はその行を並べました。

先に: モデル規程は「参考」として作られたもの

東京都のモデル規程のはしがきは、各集合住宅で動物を飼うことについての規程を定める際に参考としてもらうために作成した、と書いています(平成6年7月 東京都衛生局)。実際の決まりは、住んでいる集合住宅の規約と細則です。この記事は、3つの資料の書き方を並べるところまでです。

東京都のモデル規程: 15項目中3つ

規程の第3「飼主の守るべき事項」は、「1.基本的な事項」のア〜ケと、「2.他の居住者等に配慮する事項」のア〜カに分かれています。排せつに関わるのは、次の3つでした。

イ 自己の居室又は指定された場所以外で、動物にえさや水を与えたり、排せつをさせないこと。

ウ 動物の異常な鳴き声やふん尿等から発する悪臭によって、近隣に迷惑をかけないこと。

ウ 犬、猫等が自己の居室又は指定された場所以外で万一排せつした場合は、ふん便を必ず持ち帰るとともに、衛生的な後始末を行うこと。

1つめと2つめは基本的な事項、3つめは他の居住者等に配慮する事項の中にあります。

モデル規程の解説: トイレの場所は台所から離れた静かな場所

規程の解説は、1つめの項目について、しつけの手順まで書いています。

イ 室内での排せつを習慣づけさせることが必要ですので、そのための「しつけ」を行わなければなりません。

続けて、犬や猫では、まずトイレを置く場所を台所から離れた静かな場所に決める、と書かれていました。ふん便のみを水洗トイレに流すなど、きちんと分別して衛生的に処理する、とも書かれています。

環境省のガイドライン: 8つの注意事項のうち3つ

環境省の住宅密集地のガイドラインには、集合住宅で犬や猫を飼うときの注意事項が8つ並んでいます(当サイトの数え)。トイレの位置について、次の1行がありました。

悪臭が近隣に伝わらないよう、トイレの位置に気を配りましょう。

ほかに、自宅の居室内や指定された場所以外で排便・排尿をさせないこと、共用部分で尿をしてしまうかもしれないので共用部分では極力抱いて移動すること、も挙がっていました。

国土交通省の規約コメント: ふん尿の処理を規約に

国土交通省のマンション標準管理規約のコメントは、ペットの飼育を認める場合に規約で定める事項を並べています。

なお、飼育を認める場合には、動物等の種類及び数等の限定、管理組合への届出又は登録等による飼育動物の把握、専有部分における飼育方法並びに共用部分の利用方法及びふん尿の処理等の飼育者の守るべき事項、飼育に起因する被害等に対する責任、違反者に対する措置等の規定を定める必要がある。

ふん尿の処理は、規約で定める飼育者の守るべき事項の例として挙がっていました。

3つを並べる

資料誰に向けたものかトイレ・ふん尿の行
東京都 モデル規程規程を作る管理組合など(参考)15項目中3つ・解説にトイレの場所
環境省 ガイドライン飼い主8つの注意事項のうち3つ・トイレの位置
国土交通省 規約コメント規約を作るマンション定める事項の例にふん尿の処理

15・3・8・3は、当サイトが項目を数えたものです。

いまの家のトイレから見直す

トイレの外でしてしまう失敗が続いているときに、起きていることとトイレの形を選ぶと、理由を1つに絞って今日やることを出すツールを置いています。

犬のトイレの立て直しを調べる →

読み取れなかったこと

集合住宅の中で、トイレを部屋のどこに置くかの具体的な場所は、3つの資料に書かれていません。モデル規程の解説は、台所から離れた静かな場所、と書いているだけでした。

共用部分で万一した排せつが尿だった場合の始末は、モデル規程の項目に書かれていません。項目が持ち帰るよう書いているのは、ふん便です。

この記事が扱っていないこと

  1. 規約が法律に合っているかどうかの判断は扱いません。ベランダでトイレをさせてよいかも、この記事では扱いません
  2. 消臭剤や消毒薬などの製品は比べません
  3. 犬の体調は扱いません

この情報が、どこから来ているか

出典: 東京都保健医療局「集合住宅における動物飼養モデル規程」の本文と解説(リンクは保健医療局のサイトの決まりに従いトップ頁にしています)、環境省「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」(平成22年2月・PDF)、国土交通省ウェブサイトの「令和7年改正マンション標準管理規約(単棟型)コメント」(PDF)。いずれも2026年10月7日に取得して読みました。

この記事は、上の資料をもとに、カルットが要約して作成しました。引用の部分は資料の文のままです。