画面の文字は何mmあればよいか|3mmは視距離50cmで視角20分

厚生労働省のガイドラインの「文字高さがおおむね3mm 以上」は、視距離50cmで視角20分が約2.9mmになることから決められていました。文字のポイント数は、実際の大きさと一致しないことがある、とも書かれています。

パソコンの画面の文字は、何mmあれば読みやすいのか。厚生労働省の情報機器作業のガイドラインには、文字の高さの目安と、その数の出どころが書かれています。3mmは、長さではなく角度から決めた数でした。今回は、その角度と距離の関係を並べました。

先に: 厚生労働省のガイドラインは事業者に向けたもの

厚生労働省のガイドラインは、事業者に向けた資料です。日本人間工学会のガイドラインは、ノートパソコンを使う人に向けて書かれています。この記事は、文字の大きさの目安の決め方を並べるところまでです。

本文: おおむね3mm以上

ガイドラインの本文には、次の1文があります。

(ホ)ディスプレイに表示する文字の大きさは、小さすぎないように配慮し、文字高さがおおむね3mm 以上とするのが望ましい。

解説: 3mmは視角から決めた

解説は、この3mmの決め方を書いています。

(ホ)の文字の大きさは、視距離によって最適な大きさが変動するため、視角(単位は分:1度の 60 分の1)でその要求値が決められている。

続けて、数が並びます。

英数文字の場合には、読みやすさを確保するためには一般に 16 分以上がよく、20 分~22 分が特に推奨される。また、漢字などを表示する場合には一般に 20 分以上がよく、25 分~35 分程度が特に推奨される。視距離 50cm で、20 分が約 2.9mm となることから、ここではおおむね3mm 以上とした。

英数文字と漢字で、推奨される角度が違います。3mmは、英数文字で特に推奨される20分を、視距離50cmで測った長さでした。

ポイント数と実際の大きさ

同じ解説は、文字サイズの設定について注意を添えています。

一般に文字の大きさは、作業者が、10 ポイント、12 ポイントなどと自由に設定できる場合が多いが、そのポイント数はディスプレイのサイズや種々の設定条件によって、必ずしも文字の物理的な大きさとは一致しないことに留意すること。

同じ12ポイントでも、画面の大きさや設定によって、実際の高さは変わります。日本人間工学会のガイドラインは、文字が小さく読みづらいと感じた場合に、フォントのポイント数を大きくしたり、ソフトウェアによってはズーム機能で150%拡大表示などを選んだりすることも可能だ、と書いていました。

視距離ごとの高さ(当サイトの計算)

視角が同じなら、画面から離れるほど、必要な文字の高さは大きくなります。視角20分と25分を、視距離ごとに高さへ直すと、こうなります。この表は当サイトが計算したもので、ガイドラインに書かれている数ではありません。視距離50cm・20分の2.91mmが、ガイドラインの「約 2.9mm」と合うことで計算を確かめています。

視距離20分(英数で特に推奨される下限)25分(漢字で特に推奨される下限)
40cm約2.3mm約2.9mm
50cm約2.9mm約3.6mm
60cm約3.5mm約4.4mm
70cm約4.1mm約5.1mm

3mm・50cm・16分・20分・22分・25分・35分・150%は資料に書かれている数で、表の高さは当サイトの計算です。

画面の文字を定規で測る

画面に出ている文字の高さを定規で測るなど、在宅の机まわりの8つの条件を1つずつ確かめるツールを置いています。3mmに届かないときの今日の1手は、画面の表示倍率を1段階上げることです。

在宅デスク環境を確かめる →

読み取れなかったこと

文字の高さを、画面のどこからどこまで測るかは、2つの資料に書かれていません。

漢字の25分~35分から決めた目安の mm も、書かれていません。ガイドラインが mm にしているのは、英数文字の20分だけでした。

この記事が扱っていないこと

  1. 目の症状や眼鏡は扱いません
  2. 画面との距離そのものの目安は、別の記事にまとめています
  3. ディスプレイの製品は比べません

この情報が、どこから来ているか

出典: 厚生労働省ホームページの「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」(令和元年7月12日 基発0712第3号・PDF)の本文と解説、日本人間工学会「2010年版 ノートパソコン利用の人間工学ガイドライン」(PDF。リンクは学会のサイトポリシーに従いトップ頁)。いずれも2026年10月8日に取得して読みました。

この記事は、上の資料をもとに、カルットが要約して作成しました。引用の部分は資料の文のままです。