コンセントのトラッキング現象|大阪市消防局は差しっぱなしのプラグを挙げる

大阪市消防局の火災調査担当の現場レポート「トラッキング」は、長期間差し込んだままの電源プラグに、ほこりと湿気などの水分が付き、差し刃の間に電気の通り道ができることを、トラッキング現象と書いていました。頁が例に挙げる場所は、テレビやパソコンラックの裏のコンセントです。

家具の裏のコンセントは、一度差したら何年も抜かないことの多い場所です。そこで何が起きうるのかを知りたくて、この頁(2026年7月15日)を読みました。頁は短く、火災事例が2つと、火事になるまでの説明が1段あります。この記事では、その事例と説明を読みます。

トラッキング現象とは

頁の定義は1文でした。

トラッキング現象とは、長期間、電源プラグを差し込んだままでいると、そこにほこりと湿気などの水分が付着し、差し刃の間に電気の通り道(トラック)ができることです。

条件として書かれているのは3つです。長期間差したままであること、ほこりが付くこと、湿気などの水分が付くこと。トラックは、差し刃の間にできる電気の通り道の呼び名として括弧で添えられていました。

その次の行は、矢印で結果を書いています。

⇒気が付かないうちに突然電気スパークが発生して出火し、火災になります。

「気が付かないうちに」とあり、出火の前に分かる合図があるとは書かれていません。

場所の例は、テレビやパソコンラックの裏

定義の前に、頁は読む人に問いかける形で場所を挙げていました。自宅のテレビやパソコンラックの裏などのコンセントは、一度差せば差しっぱなしで、あまり掃除などをしない箇所ではないか、という問いです(言い回しは当サイトの要約です)。差しっぱなしと掃除をしないことが、定義の「長期間」と「ほこり」にそのまま重なっています。

火災事例は2つ

CASE-1 は共同住宅のリビングの事例でした。衣類などを山積していた床面近くの埋込コンセントに、長年3口のスナップタップを差し、そこにテーブルタップのプラグを不完全な状態で差し込みっぱなしでいた、とあります。プラグの差し刃間で電気スパークが発生して周りの物に火がつき、一室が焼けた、という事例です(言い回しは当サイトの要約です)。

CASE-2 は、暖房器具の事例です。

住宅の一室で、長期間、電気ストーブの電源プラグをテーブルタップに接続していたところ、電源プラグの差し刃間で電気スパークが発生し、出火しました。

2つとも、壁のコンセントそのものではなく、タップに差したプラグで起きています。CASE-1 は差し込みが不完全で、周りに衣類が積まれていました。CASE-2 には、そうした条件は書かれておらず、長期間接続していたことだけが挙がっています。

読み取れなかったこと

どのくらいの間隔で掃除をすればよいか、何で掃除をすればよいかは、頁の本文には書かれていません。頁は「身を守る!」の見出しの下に PDF を1つ置いていますが、当サイトはこの記事では PDF を読んでいません。

「長期間」が何年を指すのかも、数では書かれていませんでした。CASE-1 は「長年」、CASE-2 は「長期間」という書き方です。

この記事が扱っていないこと

  1. 頁の PDF(身を守る!の部分)は扱いません
  2. 同じ現場レポートの、ほかの電気配線の火災(半断線・素人工事・モバイルバッテリー)は扱いません
  3. トラッキングを防ぐ製品は比べません。当サイトは商品を選びません

この情報が、どこから来ているか

引いたのは、大阪市消防局 予防部 予防課(調査鑑識)が作成した頁「トラッキング」の、火災事例 CASE-1・CASE-2 と「火事になるまで」の段です。引用は頁の文をそのまま写しました。

出典: 大阪市ホームページ「トラッキング」(大阪市ホームページへのリンクです。2026年7月15日の頁)。2026年10月11日に取得して読みました。

この記事は、上の資料をもとに、カルットが要約して作成しました。引用の部分は資料の文のままです。