ノロウイルスの吐いた物の片付け方|厚労省は使い捨ての手袋とマスクを挙げる
厚生労働省の「ノロウイルスに関するQ&A」は、Q20で、吐いた物やふん便を片付ける時の手順を書いていました。使い捨てのガウン(エプロン)・マスク・手袋を着けて、ペーパータオル等で静かに拭き取り、そのあと床を薬剤で拭き、使った物は袋に密閉して捨てる、という順です。
家族が夜中に吐いた時、片付けるのは家の中にいる誰かです。慌てて素手で拭いてしまう前に、何を着けて、何で拭いて、拭いた物をどう捨てるのかを知りたくて、このQ&Aを開きました。頁には問が並んでいます。この記事では、片付けを扱ったQ20だけを読みます。
時間が経っても、片付けは要る
Q20の答えは、なぜ注意が要るのかから始まっていました。吐いた物にもふん便と同じようにウイルスが多く含まれうる、という説明です。そのうえで、時間についてこう書いています。
時間が経っても、患者の吐ぶつ、ふん便やそれらにより汚染された床や手袋などには、感染力のあるウイルスが残っている可能性があります。
この文の前には、12日以上前に汚染されたカーペットを通じて感染が起きた事例も知られている、とありました。乾いて見えなくなった後の床やカーペットも、片付けの相手に入っている書き方です。
着けるのは、使い捨てのガウン・マスク・手袋
手順の1文目は、着けるものと拭き取り方でした。
床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐ぶつをペーパータオル等(市販される凝固剤等を使用することも可能)で静かに拭き取ります。
3つとも「使い捨ての」が掛かっています。拭き取る時の言葉は「静かに」で、理由は飛び散らないように、です。ペーパータオルのほかに、市販の凝固剤を使ってもよいと括弧の中に書かれていました。
拭いた後の床は、薬剤で浸すように拭く
拭き取った後の床について、頁は次亜塩素酸ナトリウムか亜塩素酸水で浸すように拭き、そのあと水拭きをする、と書いています。次亜塩素酸ナトリウムのほうは、塩素濃度約200 ppmです。
家にある漂白剤との関係は、答えの最後の注にありました。
※家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤でも代用できます。(使用に当たっては「使用上の注意」を確認しましょう。)
代用できる、と書かれているのは、次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤です。漂白剤なら何でもよい、という書き方ではありません。使う前に製品の「使用上の注意」を見ることも、同じ注に入っています。
使った物は袋に密閉し、そのあと換気
おむつや拭き取りに使ったペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して捨てる、とありました。袋の中に、廃棄物が浸る量の薬剤を入れることが望ましい、とも書かれています。こちらの次亜塩素酸ナトリウムは、塩素濃度約1,000 ppmで、床を拭く時とは濃さが違います。
最後は空気の話です。頁は、ウイルスは乾燥すると空中に漂うことがあるので、乾かないうちに速やかに片付け、片付けた後は空気の流れに注意しながら十分に換気する、と書いていました。片付けの終わりに、換気までが入っています。
読み取れなかったこと
家庭用の塩素系漂白剤を水で何倍に薄めると約200 ppmや約1,000 ppmになるのかは、Q20の答えには書かれていません。製品ごとに濃さが違うためか、注は「使用上の注意」を確認するように、で終わっています。
ガウンが無い時に何で代えるか、手袋を外す順番、片付けた人がその後どうするかも、Q20からは読めませんでした。
この記事が扱っていないこと
- 症状・治療・検査・感染経路の問は扱いません。体のことは医療機関や頁の該当の問で確かめてください
- 布団などのリネン類(Q21)・食器(Q22)・ドアノブなどの環境(Q23)の問は扱いません。同じ頁の続きにあります
- 亜塩素酸水の濃度の数は写していません。次亜塩素酸ナトリウムの数を1文に1つずつ引きました。漂白剤の銘柄は比べません。当サイトは商品を選びません
この情報が、どこから来ているか
引いたのは、厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」のQ20の答えと、その注です。数(12日以上前・約200 ppm・約1,000 ppm)も同じ答えからです。引用は頁の文をそのまま写し、数は1文に1つずつ地の文で引きました。
出典:厚生労働省ホームページ(ノロウイルスに関するQ&A)。2026年10月10日に取得して読みました。
この記事は、上の資料をもとに、カルットが要約して作成しました。引用の部分は資料の文のままです。