加湿器の手入れの頻度|厚労省の指針は家庭用のタンクの水を毎日換えると書く
厚生労働省の指針は、家庭用加湿器について「タンクの水は、毎日完全に換えるとともに、タンク内を清掃すること」と書いています。月に1回以上の点検や、年に1回以上の清掃も同じ指針に出てきますが、それは建物の空調に組み込まれた加湿器の項目でした。
暖房を使う季節になると、加湿器を出す家も多いと思います。タンクの水はどのくらいの間隔で換え、どのくらいの頻度で洗えばいいのかを確かめたくて、厚生労働省のレジオネラ症の頁と、レジオネラ症を予防するための技術上の指針を読みました。
指針は加湿器を2つに分けている
指針の加湿器の段は、はじめに加湿器を2つに分けています。
加湿器の種類には、主に建築物の空気調和設備に組み込まれているもの(以下「加湿装置」という。)及び家庭等で使用される卓上用又は床置き式のもの(以下「家庭用加湿器」という。)がある。
家の中で使う卓上用や床置き式の加湿器は、「家庭用加湿器」のほうです。
家庭用加湿器に向けて書かれた2つ
指針が「家庭用加湿器」を名指しして書いているのは、2か所でした。1つは構造です。
家庭用加湿器は、部品の分解及び清掃を容易に行うことができる構造とすること。
もう1つが、使い方の側です。
家庭用加湿器のタンクの水は、毎日完全に換えるとともに、タンク内を清掃すること。
頻度として書かれているのは「毎日」で、相手はタンクの水と、タンクの中でした。
月1回と年1回は、建物の加湿装置の話
同じ段には、頻度の数がもう2つ出てきます。
加湿装置の使用開始時及び使用期間中は一か月に一回以上、加湿装置の汚れの状況を点検し、必要に応じ加湿装置の清掃等を実施するとともに、一年に一回以上、清掃を実施すること。
主語は「加湿装置」で、指針の言い方では建物の空調に組み込まれたものです。使い始めと使い終わりに水抜きと清掃をする、という項目も「加湿装置」についてでした。家庭用加湿器の月ごと・年ごとの手入れの頻度は、この指針には書かれていません。
タンクの中を洗う理由
指針は、加湿器で微生物が増えやすくなる理由を、次のように書いています。
加湿器では、タンク内等において生物膜が生成されることによって、レジオネラ属菌をはじめとする微生物が繁殖しやすくなる。
そのため、タンクの内側などに付く生物膜ができるのを抑え、取り除くことが必要だ、と続いていました。
頁の問答は、加湿の方式で書き分ける
厚生労働省のレジオネラ症の頁には、問答の形で加湿器の項目があります(Q.5)。
超音波振動などの加湿器を使用するときには、毎日水を入れ替えて容器を洗浄しましょう。
同じ答えは、水を加熱するタイプについて、こう続けています。
レジオネラ属菌は60℃では5分間で殺菌されるので、水を加熱して蒸気を発生させるタイプの加湿器は感染源となる可能性は低いとされています。
指針は家庭用加湿器をひとまとめに「毎日」と書き、頁の問答は加湿の方式で書き分けていました。
読み取れなかったこと
洗い方(使う洗剤や道具、乾かし方)は、指針にも頁にも書かれていませんでした。指針の言い方は「タンク内を清掃すること」まで、頁は「容器を洗浄しましょう」までです。
家庭用加湿器を週に何回洗えばよいか、フィルターなどの部品を何か月ごとに替えればよいか、という頻度も、この2つの資料には書かれていません。
この記事が扱っていないこと
- 病気の症状や治療のことは扱いません。体調に不安がある場合は医療機関に相談してください
- 加湿器の製品や方式は比べません。当サイトは商品を選びません
- 部屋の湿度を何%にするかは扱いません。冬の部屋の空気の入れ替えは冬の部屋の換気の仕方に書いています
この情報が、どこから来ているか
出典: 厚生労働省ホームページ「レジオネラ症」(Q.5)と、厚生労働省「レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針」(平成15年7月25日厚生労働省告示第264号・PDF)。2026年10月13日に取得して読みました。
この記事は、上の資料をもとに、カルットが要約して作成しました。引用の部分は資料の文のままです。