地震で家具が危険になる場所、東京消防庁の4条件
地震で家具類が倒れたり、落ちたり、動いたりしてけがをした人は、過去の地震で約3〜5割にのぼるとされています(東京消防庁調べ)。マンションなど高い階に住んでいるほど、この割合は高くなる傾向があるとされ、1〜2階では16.8%であるのに対し、11階以上では47.2%にのぼるという調査結果もあります(平成23年、東京消防庁調べ)。
家具そのものを減らせなくても、置き方を見直すだけでリスクを減らせることがあります。東京消防庁の資料「地震から命を守る家具転対策」(2024年1月発行)は、家具が危険になりやすい場所を4つの条件で整理しています。
東京消防庁が示す、家具が危険になる4つの条件
1. 重心が高い
「重いものを下に収納し、重心を低くすることで倒れにくくしましょう」とされています。収納家具の中身が上のほうに偏っていないか、確認したいポイントです。
2. 出入口・避難通路の周辺
「避難通路、出入口周辺に転倒、移動しやすい家具類を置かないようにしましょう」。倒れた家具でドアが開かなくなると、そのまま避難の妨げになります。玄関やドアの前、部屋を出入りする動線に背の高い家具を置いていないか、確認したいポイントです。
3. 寝る場所・座る場所の近く
「『寝る場所』や『座る場所』にはなるべく家具を置かないようにしましょう。置く場合には背の低い家具にするか、家具の置き方を工夫します」。就寝中は倒れてきても避けにくいため、特に注意したい条件です。ベッドや布団のそばに背の高い家具がないか、確認したいポイントです。
4. 窓際
「窓際に背の高い家具を配置することは避ける」「窓際には、重量物や転倒・落下・移動しやすい物を置かないようにします」とされています。窓ガラスへの衝突や、外への落下が理由です。窓のそばに置いている家具の高さ・重さを、確認したいポイントです。
配置は、頭の中だけでは分かりにくい
4つの条件を並べて聞くと単純に見えますが、実際の部屋で「出入口からも寝る場所からも窓からも離れている場所」を探すのは、意外と頭の中だけでは把握しにくいものです。壁に穴を開けられない賃貸だと、家具を動かして試すこと自体のハードルも高くなります。
間取り×防災チェックは、今の部屋を間取りに置いて、この4条件に沿った危険な場所を確認できるツールです。家具の置き方を変えるだけでできる対策を、動かして安全度を上げるところまで確認できます。
賃貸ならではの制約と対策の始め方は地震対策は、賃貸でもできることから、収納の中身でできる工夫は家具を固定できない時、収納の中身でできることでも解説しています。
出入口・避難通路をふさぐリスクは地震で家具が倒れると、出口がふさがれることがあるで詳しく解説しています。
寝る場所・座る場所の近くについては寝る場所のそばの家具、地震のとき避けにくい理由で詳しく解説しています。
窓際については窓際の家具、地震で危険になる2つの理由で詳しく解説しています。
出典: 「地震から命を守る家具転対策」東京消防庁防災部震災対策課(発行2024年1月)