家具が避難経路をふさぐ|出入口の近くに置かない理由を読む

地震で家具が倒れると、出口がふさがれることがある

地震のとき、家具そのものでけがをする以外にも、倒れた家具が原因で避難が遅れるというリスクがあります。

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倒れた家具が、ドアを開かなくする

東京消防庁の資料「地震から命を守る家具転対策」(2024年1月発行)には、こう書かれています。

「避難通路、出入口周辺に転倒、移動しやすい家具類を置かないようにしましょう」

倒れた家具などによりドアが開かなくなったり、通路がふさがれたりすると、そのまま避難の妨げになるとされています。玄関の前、部屋を出入りする動線、廊下に面した場所に、背の高い家具や動きやすい家具を置いていないか、確認したいポイントです。

家具が倒れなくても、動くだけでも危険

「転倒」だけでなく「移動」も対象になっている点に注意が必要です。倒れて床に横たわらなくても、地震の揺れで家具が数十センチ動くだけで、狭い通路がふさがれてしまうことがあります。資料は、動きやすいものを名指ししています。

キャスター付きの家具類は特に移動しやすい。(ワゴン、コピー機など)

床のほうにも節があります。

一方、滑りやすいフローリングやプラスチックタイルのような床では、地震動による家具類の移動が大きくなり、何かに当たると転倒するケースもあります。

ただし、同じ節はその直前で逆のことも書いています。

フローリングのような滑りやすい床よりも、滑りにくい床に置いた家具の方が、転倒しやすい傾向があります。

移動しやすい床と、転倒しやすい床が逆になっています。床の材質だけで、どちらが安全とは言えない書き方でした。

巻末のチェックリストで「避難障害」が出てくるのは2項目

同じ資料の巻末(35〜37ページ)に「家庭内の転倒・落下・移動防止チェックリスト」が置かれています。項目は27で、そのうち「避難障害」という語が出てくるのは2つでした。

テレビが転倒・落下・移動しても、人に当たったり、避難障害にならないところに置いている。
冷蔵庫が移動しても、避難障害にならない場所に設置している。

2つとも家電です。「避難障害」の語で名指しされているのは、テレビと冷蔵庫でした。家具については、語は違いますが、20番が避難の観点の項目です。

家具が転倒しても、避難路を塞がない置き方をしている。

高層階(概ね10階以上)向けの27番にも、「出入口の近くにキャスター付きの家具類を置いていない。」という置き場所の項目があります。27・2つという数は、当サイトが35〜37ページの項目を数えた結果です。資料の側に「27項目」という数字は書かれていません。

この記事が扱っていないこと

  1. 器具の取り付け方は書きません。資料は器具の種類ごとに施工を載せていますが、この記事は置き場所の話だけを扱っています
  2. 通路の幅は数えていません。この記事で拾ったのは、どこに置くかに関する記述だけです
  3. 建物の側の避難経路の規則には入りません。共用部や法令の話は、この記事の範囲の外です

あわせて確認したいこと

出入口・避難通路の周辺は、4条件のうちの1つです。残りの条件(重心・寝る場所・窓際)は、地震に備えた家具の配置|危険になりやすい場所は4つの条件で解説しています。固定具を使わずにできる対策は家具を固定できないときの対策|収納の中身を下と上で分けるもあわせてご覧ください。

自分の家で確かめるなら、間取りに家具(6種)を置くと、地震で危なくなりやすい場所が4つの条件で分かります。

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寝る場所・座る場所の近くについては寝る場所のそばの家具の配置|地震のときに避けにくいと書かれるでも解説しています。

この情報が、どこから来ているか

出典: 「地震から命を守る家具転対策」東京消防庁防災部震災対策課(発行2024年1月)。PDF(全44ページ)(東京消防庁ホームページ)を2026年9月20日に取得して読みました。

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