地震のときの家具の移動防止|キャスター・頻度・床材で変わる

家具の移動防止は、3つの分かれ道でできている。カーペットの行だけ、本文と図で名前が違う

家具を固定する話は読んできましたが、倒れるのではなく「動く」ほうの節を、まだ開いていませんでした。東京消防庁のハンドブックの、家具類の移動防止対策です。読んでみると、やることが1つに決まっておらず、分かれ道で書かれていました。

まず、節の形を数えた

PDFから機械で取り出した本文で数えると、この節は510字。行頭の「○」が3つ、その下の「・」が6つです。3つの「○」は、それぞれこうなっています。

数えたのは行頭に付いた「・」だけです。文の途中の中黒(「転倒・移動防止対策」など)は項目ではないので、数に入れていません。

見出しの言葉が、そのまま分かれ道になっています。キャスターが在るか無いか。在るなら、日常的に動かすか動かさないか。

動かす家具には、ロックとベルト

移動時以外は必ずキャスターロックをかけましょう。(東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」)

定位置がある場合は、壁面や床面などに固定された着脱式のベルトなどで繋げましょう。(同)

「定位置がある場合は」という条件が付いています。動かす家具でも、戻ってくる場所が決まっているなら繋ぐ、という書き方です。定位置が無い場合にどうするかは、書かれていません。

動かさない家具には、下皿とポール式

キャスター固定用の下皿等を設置し、ポール式器具等で転倒防止をしましょう。(同)

もう1行、機器についての条件が続きます。キャスターとアジャスターの両方が設置されている機器は、アジャスターを使用しましょう、と。キャスターを止めるのではなく、別の脚に載せ替える、という向きです。

ピアノは、3つの「○」のどれにも入っていない

ピアノは重量があるため、転倒や移動すると危険です。(同)

この2行は、「日常的に動かさない」の節の末尾に、「○」も「・」も付かずに置かれています。器具も専用のものが挙がっていて、ピアノ専用のジャッキ機能が付いた粘着式マットや敷板式の固定器具等、と書かれています。

ピアノが3つの分かれ道のどこに入るのかは、この節からは決まりません。当サイトも決めません。

キャスターが無い家具は、床で分かれる

フローリングなど固く平らな床面には、床と家具との接触部に粘着式の耐震マットを設置しましょう。(同)

カーペットの床面では、床と家具との接触部にすべり防止マットを設置しましょう。(同)

3つ目の分かれ道は、床の材質です。同じ「キャスターなし」でも、フローリングとカーペットで器具が変わります。

★ カーペットの行だけ、本文と図で名前が違う

この2行には、それぞれ図が添えられています。図の側の言葉を、本文と並べました。

取り出した本文を機械で数えると、「すべり防止マット」は冊子全体で1件、「すべり止めマット」も1件でした。同じ1つの行の、本文と図に1件ずつです。「耐震マット」のほうは2件で、本文と図の言葉が揃っています。

2つが同じ物を指すのかどうかは、この冊子には書かれていません。当サイトも、同じ物だとは書きません。器具を探すときに、どちらの言葉で探すかが変わります。

自分の家のどれに当たるか

この節を自分の部屋に当てるなら、順番はこうなります。

  1. その家具にキャスターが付いているか。無ければ、次は床の材質です
  2. 付いているなら、日常的に動かすか。動かすならロックと着脱式のベルト、動かさないなら下皿とポール式です
  3. キャスターが無いなら、床はフローリングかカーペットか。器具の名前が変わります

置き場所の側から家の中を見たい場合は、間取りの図に家具を置いて、資料の条件に当たる場所を絞る間取り×防災チェックを置いています。

読み取れなかったこと

「日常的に動かす」の線が、どこにあるのかは書かれていません。週に何回なら動かす側なのか、という目安はありません。

定位置が無い家具をどうするかも書かれていません。繋ぐ条件は「定位置がある場合は」までです。

ピアノがどの「○」に属するかも、上のとおり決まりません。

この記事が扱っていないこと

  1. 商品は選びません。器具の名前は資料の分類で、銘柄の話ではありません
  2. 取り付けの手順は書きません。ポール式・ストッパー式の付け方は、この節ではなく別の頁に置かれています
  3. 倒れるほうの対策は、別に書いています——穴を開けずに家具を固定する方法|器具を2つ以上組み合わせる
  4. 家電製品は別の節です——冷蔵庫の地震対策|脚のロックと上部固定の両方が求められる

この情報が、どこから来ているか

出典は1系統です。東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」(令和6年1月)を、2026年9月15日に取得して読みました。公的機関の資料です。当サイトの家具と家電の記事は、いずれもこの同じ資料に依拠しており、この記事でも系統は増えていません。

読んだのはPDFで、しかも本文を機械で取り出したテキストです。版面(レイアウトされた誌面)そのものを読んだわけではありません。取り出しは2つの抽出器(pdfminer と pypdf)で行い、両方が同じ行として返したものだけを読んでいます。今回は44頁ぶん1,336行すべてが、両方で取れた行でした。字数と件数は、その取り出した本文に対する機械の検索で数えています。読んだのは18頁です。

出典: 「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック — 地震から命を守る家具転対策」東京消防庁防災部震災対策課(令和6年1月。2026年9月15日に取得)。PDFから機械的に取り出したテキストであり、版面そのものではありません。出典は1系統です。

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