外付けHDDのバックアップ|IPAは使わない時は接続せずに保管と書く

IPA(情報処理推進機構)の2025年2月の資料「セキュリティ対策の基本と共通対策」は、個人の対策として、使わない時は保存した媒体と、普段使用するPCやスマートフォンとは接続せずに保管する、と書いていました。外付けハードディスクをつないだままにしない、という書き方です。

外付けHDDにバックアップしたら、つないだままでよいのか。IPAの2025年2月の資料と、IPAの2017年の資料には、バックアップに使う媒体と、つなぐ時の書き方があります。2つの資料とも、バックアップに使う媒体は、使う時だけパソコンにつなぐ書き方でした。今回は、2025年の資料を主に、2017年の資料を添えて並べました。

先に: この記事は、資料の書き方を並べるところまで

どの機器を使うかは、この記事では決めません。2つの資料が、外付けの媒体の保管をどう書いているかを並べます。機器の製品は比べません。自動のバックアップの設定などの手順は、お使いのOSや機器のヘルプに書かれています。

2025年2月の資料: 個人の対策

「セキュリティ対策の基本と共通対策」の17頁の終わりに、「PC やスマートフォンを使う個人の対策」の欄があります。見出しは、こうです。

大切なデータは別の媒体やクラウドストレージにも保存しておく

保存する先として、普段使用するPCやスマートフォンとは別の端末や、外付けハードディスク、SDカード等、クラウド上のストレージ等を挙げています。続く1文が、こうでした。

使わない時は保存した媒体と、普段使用する PC やスマートフォンとは接続せずに保管する。

保存した後の媒体は、使わない時はつながずに置いておく、という書き方です。

2017年の資料: バックアップ時のみ接続する

IPAの2017年1月の資料(テクニカルウォッチ)は、「3.4. バックアップにおける留意事項」の1つ目の見出しをこう書いています。

■バックアップに使用する装置・媒体は、バックアップ時のみパソコンと接続する

理由として、外付けHDDやUSBメモリは、パソコンに接続していない状態ならウイルスの影響が及ばないことを挙げていました。例外も書かれています。

なお、光学メディアなど一度データを書き込んだ後はその書き換えができないタイプの媒体であれば、パソコンに接続していても(メディアが挿入された状態でも)問題はない。

2つ目の見出しは、こうでした。

■バックアップに使用する装置・媒体は複数用意し、バックアップする

2017年の資料: 媒体の例の表

同じ資料の「3.3. バックアップに使用する装置・媒体」には、「表 3-3-1:バックアップするファイル別の保存先例」があります。表は2行です。

  1. 基本的に加工や編集が発生しないファイル(例として写真ファイル・音楽ファイル)=光学メディア(DVD-R、BD-R など)
  2. 基本的に加工や編集が発生するファイル(例としてドキュメントファイル)=USBメモリ、メモリーカード、外付けHDD

表の題にあるとおり、例の表です。どの媒体を選ぶかを決める表ではありません。

2つの資料を並べる

点IPA 2025年2月の資料(個人の対策)IPA 2017年1月の資料(テクニカルウォッチ)
保存する先別の端末・外付けハードディスク・SDカード・クラウド上のストレージ等写真は光学メディア、文書はUSBメモリ・メモリーカード・外付けHDD(例)
つなぐ時使わない時は接続せずに保管するバックアップ時のみパソコンと接続する
例外・そのほか(書いていない)書き換えできない光学メディアは挿入したままでも問題はない・装置や媒体は複数用意する

外付けHDDにバックアップする前に確かめる3つ

2つの資料の書き方を、確かめる順に並べると、確かめることは3つです。

  1. バックアップが終わったら、外付けHDDをつないだままにしていないかを見る(2025年の資料・2017年の資料)
  2. 書き換えできる媒体か、できない媒体かを見る(書き換えできない光学メディアは例外=2017年の資料)
  3. 保存した先が1つだけになっていないかを見る(2017年の資料は装置や媒体を複数用意すると書く)

置き場所を並べて見る

写真・書類・連絡先が、パソコン・スマホ・クラウド・外付けのどこにあるかを選ぶと、1か所だけの物と2か所以上の物を並べるツールを置いています。

写真と書類の置き場所の棚卸しを試す →

読み取れなかったこと

何日ごとにバックアップしてつなぐかの数は、2025年の資料の個人の欄と、2017年の資料には書かれていませんでした。2025年の資料の個人の欄は、使わない時は接続せずに保管する、と書くところまでです(同じ頁の組織の欄には、業務データの例として週に1回が出てきます)。外付けHDDを何年使えるかの数も、2つの資料にはありません。

この記事が扱っていないこと

  1. 外付けHDDやUSBメモリなどの製品は比べません
  2. 自動のバックアップの設定の手順は扱いません(お使いのOSや機器のヘルプに書かれています)
  3. 会社や組織の中の保管の決め方は扱いません(2025年の資料の組織の欄に書かれています)

この情報が、どこから来ているか

出典: IPA「セキュリティ対策の基本と共通対策」(情報セキュリティ10大脅威 2025版・2025年2月・PDF)、IPA テクニカルウォッチ「ランサムウェアの脅威と対策」(2017年1月23日発行・PDF)。いずれも2026年10月9日に取得して読みました。