モバイルバッテリーのWhの計算|mAhとVから出す式と2個まで

Whは、mAhとVを掛けて1,000で割ると出ます。式は国の資料にそのまま載っていて、例の数字は27,000mAh・3.7Vで99.9Whでした。

モバイルバッテリーの本体には、mAhとVしか書かれていないことがあります。機内に持ち込めるかの目安はWhで書かれているので、そのままでは当てはめられません。国土交通省が旅客向けに出している1枚の資料には、その換算の式が印刷されていました。今回は、式と、個数の決まりを数えました。

先に: 国内線と国際線の扱い

この資料の題は「【旅客の皆様へ】モバイルバッテリーの持込みについて」で、国内線と国際線を分けずに書かれています。品目の代表例の資料のほうには、国際線について次の注があります。

国際線においては、外国当局の規則により制限される場合もありますので、詳しくは航空会社にご確認ください。

先に: 運べるかどうかを決めるのは、この記事ではありません

品目の代表例の資料は、冒頭にこう書いています。

代表例に掲載されているもののうち運べるものであっても、安全が確認できず危険物と判断され、運べない場合があります。

代表例に掲載されているもののうち持込できるものであっても、材質、強度、形状等により凶器となり得ると航空会社又は保安検査員が判断したものは持込みできない場合があります。

旅客向けの資料の末尾にも、「航空会社によって、より厳しいルールを設けている場合がありますので、各航空会社の指示に従ってください。」とあります。この記事は、資料の数と条件を並べるところまでです。

Whの式は2つ

資料の「ワット時定格量160Whまで」の項目に、式が2つ並んでいます。

ワット時定格量 (Wh)=定格容量 (Ah)×定格電圧 (V)

ワット時定格量 (Wh)=定格容量 (mAh)×定格電圧 (V)÷1,000

本体の表示がAhならそのまま掛け算、mAhなら掛けたあとに1,000で割る、という分け方です。例として、会社名を「●●株式会社」と伏せた表示が載っていました。

定格容量:27,000mAh
定格電圧:3.7V (99.9Wh)

27,000に3.7を掛けると99,900で、1,000で割ると99.9です。資料の例の数字は、2つ目の式でそのまま確かめられます。

160Whで線が引かれている

同じ項目の文はこうです。

ワット時定格量が160Whを超えるものは持ち込み禁止されています。

品目の代表例の表では、モバイルバッテリーの行が3つに分かれていました。100Wh以下、100Whを超え160Wh以下、160Whを超えるもの、の3つです。100Wh以下と、100Whを超え160Wh以下は、どちらも持込みが「○」、お預けが「×」でした。160Whを超えるものは、持込みもお預けも「×」です。

預けられない

旅客向けの資料の1つ目の項目は、預け入れの話です。

預入(受託)手荷物に入れることは禁止されています。

続けて「必ず機内に持ち込んでください。」と書かれています。モバイルバッテリーは、預け入れの荷物には入れない決まりです。

令和8年4月24日から、2個まで

資料には「NEW!令和8年4月24日から」と付いた項目があり、題は「モバイルバッテリーは2個まで!」です。その下に、持ち方ごとの場合分けが3つ、図で描かれていました。

図の見出し100Wh以下の予備の電池100Wh超~160Wh以下の予備の電池
① 100Wh以下のモバイルバッテリー2個持つ場合個数制限なし2個まで
② 100Wh超~160Wh以下のモバイルバッテリー2個持つ場合個数制限なし持込み不可
③ 100Wh以下と100Wh超~160Wh以下のモバイルバッテリー各1個持つ場合個数制限なし1個まで

表は、当サイトが図の文字をそのまま写して、並べ方だけ表にしたものです。3つとも、100Wh以下の予備の電池は「個数制限なし」でした。変わるのは100Wh超~160Wh以下の予備の電池の数で、モバイルバッテリーの側が大きいものを多く持つほど少なくなっています。

資料は、モバイルバッテリーと予備の電池を分けて定義しています。モバイルバッテリーは「リチウムイオン電池を内蔵するもの」「他の電子機器を充電する目的のもの」、予備の電池は「デジタルカメラ等の電子機器の予備バッテリー」「電子機器から取り外したもの」です。

品目の代表例の表の注も、同じ数え方でした。100Whを超え160Wh以下のモバイルバッテリーの行に、次の注があります。

※100Wh以下のモバイルバッテリーとの合計数量は2個までであること。

ほかの4つの項目

旅客向けの資料の項目は7つでした(当サイトの数え)。残りは、端子に絶縁テープを貼る・ケースや収納袋に入れるなどしてショートを防ぐこと、座席上の収納棚に入れず座席ポケットなど手元に置くこと、機内でモバイルバッテリーに充電しないこと、機内でモバイルバッテリーから他の電子機器に充電しないこと、の4つです。

資料の欄外には、これらの項目の一部に違反した場合、航空法により罰則が科される可能性がある、という注もあります。

2つ・3つ・7つという数は、当サイトが数えた結果です。

いまの荷物で確かめる

国内線か国際線かを選び、ラベルの数字や袋の縦横、モバイルバッテリーの表示を入れると、国の資料の数値と並べて出すツールを置いています。

飛行機の手荷物を、ラベルと定規で確かめる →

読み取れなかったこと

Whの表示が無く、mAhとVも読めない本体の扱いは書かれていません。式は、表示が読めることを前提にしています。

予備の電池の側が160Whを超える場合は、旅客向けの資料の図には出てきません。図にあるのは100Wh以下と、100Wh超~160Wh以下の2種類です。

この記事が扱っていないこと

  1. 航空会社ごとの決まりは扱いません。資料自身が、航空会社によって、より厳しいルールがある場合があると書いています
  2. モバイルバッテリーの製品は比べません。容量の大きさで選ぶ話もしません
  3. 発煙・発火の起きやすさは扱いません。資料の冒頭にある理由の文を超えて、危険の大きさは書きません

この情報が、どこから来ているか

出典: 国土交通省「【旅客の皆様へ】モバイルバッテリーの持込みについて」(1ページのPDF)と、国土交通省「機内への持込み又はお預け手荷物に制限がある品目の代表例」(令和8年4月24日更新・7ページのPDF)。いずれも2026年9月24日に取得して読みました。2個までの場合分けは、ページを画像にして目で読んで写しています。

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