モバイルバッテリーの機内での扱い|預けず・棚に入れず・機内で充電しない

国土交通省の旅客向けの資料は、モバイルバッテリーを預入手荷物に入れず、座席上の収納棚にも入れず、機内では充電しないよう、番号つきの項目で並べていました。品目の代表例の表も、持ち込むときの条件として同じことを書いています。

モバイルバッテリーを飛行機に持ち込んだあと、機内ではどう扱えばよいのか。国土交通省の資料「モバイルバッテリーの持込みについて」と、品目の代表例の表には、機内での扱いが書かれています。預けるのではなく機内に持ち込み、手元に置き、機内では充電もしない、という書き方でした。今回は、2つの資料の書き方を項目ごとに並べました。

先に: 預けずに、機内に持ち込む

旅客向けの資料の1つめの項目は、預け入れのことです。

預入(受託)手荷物に入れることは禁止されています。

続けて、機内に持ち込むよう書かれています。品目の代表例の表でも、ワット時定格量が160Wh以下のモバイルバッテリーは、持込みが「○」、お預けが「×」でした。

この記事は、2つの資料に書かれている扱いを並べるところまでです。旅客向けの資料の欄外には、航空会社によってより厳しいルールを設けている場合があるので、各航空会社の指示に従うよう書かれています。当日その場で判断するのは、航空会社と保安検査員です。

手元に置く: 座席上の収納棚に入れない

4つめの項目は「収納棚に収納しないで!」です。

座席上の収納棚に収納せず、座席ポケットなどお手元に保管してください。

資料は冒頭で、これらの項目を、機内でのモバイルバッテリーの発煙・発火への対応を強め、客室の安全を高めるためのお願いとして書いています。置き場所として名前が挙がっているのは、座席ポケットでした。

機内で充電しない: 2つの向き

充電については、項目が2つに分かれています。6つめは、モバイルバッテリーに充電することです。

機内電源などからモバイルバッテリーへの充電は禁止されています。

7つめは、モバイルバッテリーから充電することです。

モバイルバッテリーから他の電子機器への充電をしないでください。

7つめには、「電子機器の充電は、機内備え付けの電源からお願いします。」と続いていました。モバイルバッテリーに充電するのも、モバイルバッテリーで電子機器を充電するのも、機内ではしない、という書き方です。電子機器の充電そのものは、機内備え付けの電源からと案内されています。

ショートを防ぐ: 3つの例

3つめの項目は「ショートしないように個々に保護!」で、防ぎ方の例が3つ書かれています。

端子に絶縁テープを貼る、ケースや収納袋に入れる、複数のバッテリーや金属品と同じ袋に入れないなど、ショートを防ぐこと。

端子に絶縁テープ、ケースや収納袋、複数のバッテリーや金属品と同じ袋に入れない、の3つでした。

品目の代表例の表では、4つとも持ち込む条件

旅客向けの資料の言い方は、項目ごとに違います。1つめと6つめは「禁止されています」、4つめは「保管してください」、7つめは「しないでください」でした。

品目の代表例の表は、パワーバンク(モバイルバッテリー)の行の備考に、4つを同じ形で並べています。「ショート防止の措置をとること。」「収納棚に収納しないこと。」「機内において充電しないこと。」「機内で他の電子機器へ充電しないこと。」の4行です。言い方が分かれていても、表では4つとも、持ち込むときの条件として並んでいました。

扱い旅客向けの資料の言い方品目の代表例の表の備考
預入手荷物に入れない禁止されています(1つめ)お預け「×」
ショートを防ぐショートを防ぐこと(3つめ)ショート防止の措置をとること
収納棚に入れない手元に保管してください(4つめ)収納棚に収納しないこと
モバイルバッテリーに充電しない禁止されています(6つめ)機内において充電しないこと
モバイルバッテリーから充電しないしないでください(7つめ)機内で他の電子機器へ充電しないこと

160Whは資料に書かれている数で、項目の番号は旅客向けの資料の番号です。

ナトリウムイオン電池は、持込みもお預けも「×」

品目の代表例の表には、パワーバンクの行のすぐ下に、別の行があります。「ナトリウムイオン電池(ナトリウムイオン電池を内蔵したモバイルバッテリー含む)」の行で、持込みもお預けも「×」でした。同じモバイルバッテリーでも、内蔵している電池の種類で、表の行が分かれていました。表の数と記号は、当サイトがPDFの版面を目で見て読み取ったものです。

飛行機に乗る前に確かめる3つ

2つの資料の書き方を、乗る前の順に並べると、確かめることは3つです。

  1. 預けずに、機内に持ち込む。預入手荷物に入れない
  2. 端子を守って、手元に置く。絶縁テープやケースでショートを防ぎ、座席上の収納棚ではなく座席ポケットなどに置く
  3. 機内では充電しない。モバイルバッテリーへも、モバイルバッテリーから電子機器へも。電子機器は機内備え付けの電源から

いまの荷物で確かめる

国内線か国際線かを選び、ラベルの数字や袋の縦横、モバイルバッテリーの表示を入れると、国の資料の数値と並べて出すツールを置いています。

飛行機の手荷物を、ラベルと定規で確かめる →

読み取れなかったこと

座席ポケットのほかに、どこなら「お手元」にあたるかは書かれていません。名前が挙がっているのは座席ポケットだけで、「など」と続いていました。

機内備え付けの電源が無い席で、電子機器をどう充電するかも、資料には書かれていません。

この記事が扱っていないこと

  1. Whの計算と、2個までの数え方は扱いません。モバイルバッテリーのWhの計算の記事にまとめています
  2. 航空会社ごとの決まりは扱いません
  3. モバイルバッテリーの製品は比べません

この情報が、どこから来ているか

出典: 国土交通省ウェブサイトの「【旅客の皆様へ】モバイルバッテリーの持込みについて」(PDF)、国土交通省「機内への持込み又はお預け手荷物に制限がある品目の代表例」(令和8年4月24日更新・PDF)。いずれも2026年10月7日に取得して読みました。

この記事は、上の2つの資料をもとに、カルットが要約して作成しました。引用の部分は資料の文のままです。