コーヒーを飲む量は減ったのか|6回の数字のうち並べられるのは2回

週あたりの平均飲用杯数は6回分あるが、資料自身が時系列でみることはできないと書いている

コーヒーの話には、1週間に何杯という数字がよく付いてきます。全日本コーヒー協会が2年に一度の需要動向調査を出していて、2024年度分の概要が21ページのPDFで公開されています。今回はこれを取得し、並んでいる数字と、その数字に付いた注を読みました。

6回分の数字は、こう並んでいる

1週間当たりの平均飲用杯数(全体)は、6回分が1つの図に載っています。

いちばん多いのは20年の11.53杯、いちばん少ないのは24年の10.05杯で、差は1.48杯です。両端だけを取ると、14年から24年で1.08杯減ります。

その同じ図に、注が1つ付いている

注)20年は郵送調査法で実施。22年以降はWEB調査実施しているため時系列でみることはできない。

6つの数字を1本の線で読むことを、資料の側が断っています。注のとおりに分けると、郵送と書かれているのが20年、WEBと書かれているのが22年と24年です。WEB調査どうしで並ぶ2つは10.60杯と10.05杯で、差は0.55杯になります。

ただし、22年と24年なら比べてよい、とは資料に書かれていません。これは当サイトが注を読んで分けた結果であり、資料の側の言葉ではありません。

場所別の図では、同じ断りの範囲が変わる

飲む場所ごとの杯数を載せた図にも、同じ注が付いています。ただし言い方が違います。

注1)20年は郵送調査法で実施。22年以降はWEB調査実施しているため20年以前とは時系列でみることはできない。

タイプ別の注は「時系列でみることはできない」で終わり、場所別の注には「20年以前とは」という範囲が入ります。同じ断りが、図によって広さの違う書かれ方をしていました。場所別にはもう1つ注が付きます。

注2)飲用場所不明のケースがあるため、場所別の合計と全体の数値は必ずしも合致しない。

合計が合わないことを、読む前に書いてある形です。

24年の内訳を足すと、全体の数と合った

24年のタイプ別は、インスタント3.83杯・レギュラー3.55杯・リキッドコーヒー1.76杯・缶コーヒー0.91杯です。足すと10.05杯で、全体の数と一致しました。

性・年齢別の図でも同じ足し算ができます。10区分すべてで4つの内訳の合計と全体の数を突き合わせたところ、5区分でぴったり一致し、残る5区分も0.01杯の差でした(端数の丸めによる差と見ています)。たとえば男性の中・高校生は2.42+2.43+1.33+0.90で、載っている7.08杯と合います。

区分ごとの幅も出ています。いちばん多いのは男性60歳以上の12.22杯、いちばん少ないのは女性18〜24歳の3.36杯で、約3.6倍の開きでした。

★ 見出しと数字の対応は、図によって崩れていた

ここまでの数字は、PDFから取り出したテキストを読んだものです。取り出したテキストでは、見出しの並び順と数字の行の順が、同じPDFの中でも合ったり合わなかったりしました。

どちらの読み方が正しいかは、並び順からは決まりません。そこで区分ごとの人数で重みを付けた平均を出し、載っている数と合う組み合わせを探しました。人数は同じ資料の別の図に載っていて、10区分の合計は4000で、全体のNと一致します。

その結果、場所別の1行目が家庭の中(7.28杯)、3行目が職場・学校(1.57杯)、5行目がその他(0.75杯)で合いました。見出しの2番目と3番目が、数字の側では入れ替わっていたことになります。残る2行(0.22杯と0.15杯)は、足すと外食の合計0.37杯に合います。どちらが喫茶店・コーヒーショップで、どちらがレストラン・ファストフードかは、この方法では決まりません。

この対応は、当サイトが計算で確かめたものです。取り出したテキストにそう書いてあったわけではありません。原文の図では見出しと数字がそろっている見込みですが、当サイトは図そのものを見ていません。

読み取れなかったこと

同じ調査を紹介しているウェブページからは、数がほとんど取れませんでした。本文が短く、数の多くは画像の中に置かれています。PDFを取り直して、はじめて本文として読めました。取れたことと読めることは、別でした。

同じ場所にもう1本PDFがあります(飲用調査の側)。今回は取得していないので、中身については書けません。

認証コーヒーの図には、20年の右肩に * が付いています。ところが注の本文は取り出せませんでした。タイプ別・場所別と同じ断りかどうかは、確かめられていません。

1杯を何mlで数えたかは、取り出した21ページの本文に見当たりませんでした。杯数は出てきますが、1杯の量は分かりません。

この記事が扱っていないこと

  1. 体のことは判断しません。カフェインやポリフェノールの図も同じPDFにありますが、あれは何を知っているかを聞いた調査であり、効果を確かめたものではありません
  2. 銘柄も店も選びません。好きな豆やタイプの図も同じPDFにありますが、当サイトはどれがよいかを書きません
  3. 味の側は別に書いています——コーヒーが苦いときに変えられるもの|挙がっているのは3つコーヒーが酸っぱいときに動かせる部分|湯温と挽き目の2つです

この情報が、どこから来ているか

出典は1系統です。全日本コーヒー協会の需要動向調査、2024年度 第22回調査の概要版PDFを、2026年9月17日に取得して読みました。表紙に2025年5月とあります。全21ページで、21ページとも本文が取れました。業界団体が出している調査で、公的機関の統計ではありません。

PDFからの取り出しは2つの抽出器で行い、両方で取れた行だけを引用に使っています。片方にしか無い行が1行ありましたが、使っていません。

数字と見出しの対応は、区分ごとの人数で重みを付けた平均で確かめました。人数は同じ資料の「好きなコーヒーのタイプ」の図に載っている値で、10区分の合計は4000です。この方法で、タイプ別の4つと場所別の3つが、載っている全体の数と小数第2位まで合いました。

出典: 一般社団法人 全日本コーヒー協会「コーヒー需要動向調査 2024年度 第22回調査(概要)」(2025年5月・全21ページのPDF。2026年9月17日に取得)。業界団体による調査で、公的機関の統計ではありません。出典は1系統です。