コーヒーが苦すぎるとき、変えられるものは3つある
淹れたコーヒーが苦すぎる、えぐみが強い——このとき「豆が合わなかった」と考えて豆を買い替える前に、淹れ方の側で動かせるものが3つあります。
苦味・えぐみは「取り出しすぎ」で起きる
コーヒーの焙煎・販売を行う2つの事業者が、それぞれ記事で説明しています。まず、挽き目について。
「コーヒーの粉は細かければ細かいほど、粉とお湯の触れる面が増えることで、より多くの成分を取り出すことができます。」
「出来上がったコーヒーが極端に苦かったり、えぐみが強い場合は粉から成分を取り出しすぎているため、挽き目を粗くすることで調整可能です。」(THE COFFEESHOP)
苦味やえぐみは、成分を取り出しすぎた結果として説明されています。だとすれば、対処は「取り出す量を減らす」方向になります。
動かせる3つと、その向き
もう一方の記事には、苦味を抑える方法がまとめて書かれています。
「苦味を抑えたい場合は湯温を少し下げる、抽出時間を短縮する、あるいは豆の焙煎度を明るめにする方法があります。」(でら珈園)
先の記事の挽き目の話と合わせると、次のように整理できます。
| 動かすもの | 苦味を減らす向き |
|---|---|
| 湯温 | 少し下げる |
| 抽出時間 | 短くする |
| 挽き目 | 粗くする |
この3つは2つの情報源が、それぞれ独立に同じ向きを示しているものです(症状の呼び方は「苦味」「渋み」「えぐみ」と記事によって異なりますが、いずれも取り出しすぎの方向を指しています)。
湯温の目安として書かれている数字
湯温については、具体的な温度が挙げられています。
「ハンドドリップは一般的に3分程度の時間で抽出するため、沸騰したてのお湯を使用すると出来上がったコーヒーが90℃くらいのこともあり、香り部分を優位に感じるため味の余韻がない印象を持ちやすいです。」
「中煎りや深煎りなどコクのある甘さをコーヒーで感じたい場合は、88℃くらいのお湯を使ってみてください。」(THE COFFEESHOP)
沸騰したお湯をそのまま使わない、という話です。88℃という数字は、中煎り・深煎りでコクのある甘さを感じたい場合の目安として挙げられています。
蒸らしを長くしすぎたときに出る味
抽出時間のうち、蒸らしについてはこう書かれています。
「蒸らしの時間が長すぎると、2投目移行に取り出す成分のバランスが崩れやすい傾向にあり、渋みやえぐみといった舌が収斂するような味に仕上がりやすいです。」(THE COFFEESHOP)
丁寧にやろうとして蒸らしを長くとることが、かえって渋みにつながる場合がある、ということになります。蒸らしそのもの(粉が膨らむ・膨らまないは何を意味するのか)はコーヒーの蒸らしで粉が膨らまないとき、何が起きているのかで扱っています(こちらは1つの情報源だけに基づく内容です)。
逆に、酸っぱいと感じる場合
同じつまみを逆向きに回すことになります。酸味の側についてはコーヒーが酸っぱいとき、淹れ方で動かせる部分で紹介しています(ただし、そちらは1つの情報源にしか書かれていない話で、この記事より裏づけが弱いことを断っています)。
この記事の出どころと、その性質
正直に書いておきます。
- 出典は2つとも、コーヒー豆の焙煎・販売を行う事業者の記事です。どちらの記事にも自社の豆や関連商品への導線があります。公的機関の資料ではありません
- そのうえで運営主体も発行日も異なる2つの情報源が、同じ向きを示していることを確認して書いています(相互に引用し合っている形跡はありません)
- ここで扱ったのは湯温・抽出時間・挽き目の3つだけです。豆の産地や精製方法と味の対応については、同水準で確認できる記述を見つけられなかったため、書いていません
出典: THE COFFEESHOP MAGAZINE(2024年1月29日、Mayuka Jimbo。記事下部に自社豆EC・診断ツール・定期便への導線あり)、でら珈園(2026年7月24日、小野寺裕也。記事下部にYahooショッピング・自社EC・提携先商品リンクあり)