備蓄の水「1日3リットル」は飲料用と調理用だけの数。洗い物の分は別途と注記されている
「備蓄 水」で出てくる検索候補は10件で、これは1回に返ってくる上限の数です。目安、一人当たり、量、必要量、どのくらい。半分以上が量をたずねています。国の省庁が出しているページを1枚開いて、その数がどういう範囲の数として置かれているかを読みました。
数は1文目に出てくる
農林水産省の家庭備蓄のページです。書き出しがそのまま答えになっています。
水は、災害時でライフラインが止まったときの必需品です。飲料用と調理用(※)だけで一人当たり1日3リットルの水が必要と言われており、最低3日分として9リットルの備蓄が必要になります。(農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」)
目を留めたのは、3リットルの直前で範囲を絞っている飲料用と調理用という一言と、そこに刺さっている米印です。ページのいちばん下に、この米印の中身が置かれていました。
(※)湯せん、食品や食器を洗ったりする水は別途必要です。(同)
3リットルは、飲む水と料理に使う水だけの数です。皿を洗う水も、湯せんの水も、この数の外側に置かれています。9リットルという3日分も、同じ範囲のまま3倍しただけの数になります。
では別途いくら要るのか。このページには書かれていません。本文で「リットル」を機械で探すと出てくるのは3リットル、9リットル、2リットルの3つだけで、生活用水の側に数は付いていませんでした。必要だ、とだけ書いてあります。
「必要と言われており」という置き方
もう1つ、書き方に引っかかりました。3リットルは、このページが測った数として出されていません。「必要と言われており」という形で置かれています。誰がそう言っているのか、どこから来た数なのかは、このページには書かれていませんでした。
当サイトも、1日3リットルです、とは書きません。農林水産省のページがこう書いている、までにしておきます。
9リットルを、何本として数えるか
後半は、担当の職員が自分でやっている例として書かれた節です。まとめ買いをしない、という話の中に本数が出てきます。
2リットルのペットボトルなら5回で一人分の最低量が揃うので、普段買い物のついでにやるとあっという間です。(同)
2リットルを5回で10リットル、最低量の9リットルをこえます。まとめて運ばない前提で、回数に置き換えた数え方です。置き場所についても同じ節に書かれています。
二階建て以上の家ならば、一階と二階に分けて保管しておくことで、リスク分散にもなります。(同)
ここで断っておくことがあります。この節は、省の推奨として書かれていません。ものぐさな職員が実践している例、という前置きが付いています。上の3リットルとは、文章の性格が違いました。
中身を読み取れなかった箇所もあります。水道水でもよい、という一文に「一工夫すれば」という条件が付いているのですが、その一工夫が何を指すのかは、このページに説明がありません。
この記事が扱っていないこと
- 何日分を備えるかは、別の記事で扱っています——防災の備蓄、中身は世帯構成で変わる
- 洗い物やトイレに要る水の量は書けません。このページに数がありません
- 水道水を備える手順は書けません。上のとおり、条件の中身が書かれていません
- 商品は選びません。入口の言葉には容量や銘柄をたずねる語も混じっていましたが、当サイトはそこに答えません
この情報が、どこから来ているか
出典は1系統です。農林水産省のページ1枚を読みました。公的機関のページです。ただし上に書いたとおり、後半は職員個人の実践例として書かれた節です。同じページの中で、性格の違う文が並んでいます。
ページの末尾には、お問合せ先として大臣官房政策課食料安全保障室が置かれていました。
生活用水の量が無いことは、取得した本文に対する機械の検索で確かめています。ページを目で眺めて見当たらなかった、という意味ではありません。
出典: 農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」(2026年9月11日に取得)。公的機関のページですが、後半は職員個人の実践例として書かれています。出典は1系統です。