1日8,000歩の内訳|歩行6,000歩と生活活動2,000歩

1日約8,000歩の内訳は、歩行60分の約6,000歩と生活活動の約2,000歩。同じ資料の歩数目標は7,100歩

歩くことについての検索候補は10件出てきました。どれくらいの時間を歩くか、どの時間帯がよいか、いつから変わるか。時間と時期をたずねる語が半分以上を占めます。国が出している46ページの資料を1本取得して、その語がどこまで書かれているかを数えました。

約8,000歩は、歩いた歩数だけの数ではない

厚生労働省の検討会がまとめた身体活動・運動ガイド2023です。成人向けの推奨は、表のかたちで置かれています。

歩行又はそれと同等以上の(3メッツ以上の強度の)身体活動を1日60分以上(1日約8,000歩以上)(=週23メッツ・時以上)(厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」図3)

この約8,000歩がどこから来ているかは、同じ資料の別の箇所に書かれています。

60分の歩行は約6,000歩に相当します。また、3メッツ未満の(家事などの)生活活動は1日約2,000歩に相当します。このため、1日の合計は約8,000歩となります。(同)

足し算の内訳が示されています。60分歩いた分が約6,000歩、家事などで動いた分が約2,000歩、合わせて約8,000歩、という順序です。歩数計の数字をそのまま8,000に合わせる、という書き方にはなっていません。

高齢者の行は、40分と約6,000歩

歩行又はそれと同等以上の(3メッツ以上の強度の)身体活動を1日40分以上(1日約6,000歩以上)(=週15メッツ・時以上)(同・図3)

成人の行と並べると、60分と40分、約8,000歩と約6,000歩で対応しています。こどもの行だけは歩数が書かれていません。中強度以上の身体活動を1日60分以上、という時間だけが置かれ、しかも参考という但し書きが付いています。

同じ資料の中に、7,100歩という別の数字がある

数えているときに引っかかったのがここです。推奨は約8,000歩ですが、同じ資料が引いている健康日本21(第三次)の目標表には、別の数字が並んでいます。

日常生活における歩数の増加/現状値(令和元年)総数6,278歩/目標値(令和14年度)総数7,100歩(同・健康日本21(第三次)身体活動・運動分野に関する目標)

推奨の約8,000歩と、目標値の7,100歩は、別のものを指しています。目標表のほうは全年代を合わせた平均値で、内訳を見ると20〜64歳が男女とも8,000歩、65歳以上が男女とも6,000歩です。総数の7,100歩は、現状値6,278歩に1.1を掛けた数だと括弧書きで添えられています。どちらが正しいという書き方はされていません。推奨と、国全体の平均をどこまで動かすかという目標が、同じページ群に同居しています。

時間帯の語は、46ページに1件も出てこない

入口の語には、どの時間帯がよいかをたずねるものが2つ入っていました。そこで抽出した本文を機械で探しました。

「時間帯」0件、「朝」0件、「夕方」0件です。夜は1件ありましたが、発作性夜間呼吸困難という症状の一覧の中で、歩く時刻の話ではありません。ついでに数えた「いつから」も0件、「何週」も0件でした。この資料は、歩く時刻と、変化が出るまでの期間について、どちらも書いていません。

体重のほうも数えました。「ダイエット」0件、「痩せ」0件。「やせ」が1件だけ出ますが、エネルギー出納の説明の中で、歩くことの話ではありませんでした。

ウォーキングという語は6件しかない

資料全体で「ウォーキング」は6件、「歩行」は36件、「歩数」は19件でした。この資料が数の単位として使っているのは歩行と歩数で、ウォーキングという語はほとんど使われていません。6件の内訳を見ると、質問票の設問、職場での取組事例、施設の一覧、そして高齢者向けの問答です。問答のほうは、こう書かれています。

これまではウォーキングのような有酸素性身体活動が強調されてきましたが、多様で複雑な動きを伴う運動も健康に役立ちます。(同・高齢者版のQ&A)

歩くことだけを勧める書き方にはなっていません。この直後に、筋力・バランス・柔軟性を組み合わせた運動の名前が挙がります。

同じ題名のPDFが2つ公開されている

出典を確かめる途中で、同じ題名のファイルが2つ見つかりました。片方は表紙に案と入っていて、令和5年11月27日の検討会の資料1という位置付けです。もう片方には案が無く、令和6年1月と入っています。

今回読んだのは、案の付いていないほうです。念のため両方を数えると、約8,000歩の行も、60分で約6,000歩という内訳も、総数7,100歩という目標値も、どちらにも同じ文字列で入っていました。違いは分量で、空白を除いた文字数が69,418字と68,829字、差は589字です。ページ数は両方とも46でした。数字は動いていませんが、先に案のほうを引くと、日付が令和○年○月のまま残ります。

この記事が扱っていないこと

  1. 歩くと体がどうなるか、という話は書けません。当サイトのこの区分では効果の話を扱わないことにしています。この資料にも記述はありますが、ここでは数えた数と、その数が何を数えたものかまでです
  2. 図の中の文字は、数えられていない可能性があります。数えたのはPDFから機械で抽出したテキストで、画像として置かれた図の文字は抽出されません。0件という結果は、この範囲での0件です
  3. メッツという単位の妥当性は判断できません。資料に定義が書かれているところまでです
  4. 概要版と英語版は読んでいません。読んだのは本体1本です
  5. 参照先の論文には当たっていません。この資料には参考文献の番号が振られていますが、たどっていません

この情報が、どこから来ているか

出典は1系統です。厚生労働省のサイトに置かれているPDFを、2026年9月14日に取得して読みました(HTTP 200 / 5,125,192バイト / 46ページ)。公的機関の資料です。案の付いたほうも同日に取得しています(HTTP 200 / 5,081,592バイト / 46ページ)。

「時間帯」「朝」「夕方」「いつから」「何週」「ダイエット」「痩せ」が無いことは、抽出した本文に対する機械の検索で確かめています。ページを眺めて見当たらなかった、という意味ではありません。数えた範囲は、空白を除いた69,418字です。

出典: 厚生労働省 健康づくりのための身体活動基準・指針の改訂に関する検討会「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(令和6年1月)。比較のため、同題名の案(令和5年11月27日 第3回検討会 資料1)も取得(いずれも2026年9月14日に取得)。公的機関の資料です。出典は1系統です。