飛散防止フィルムは両面。片面なら外側に貼る
ガラスの飛散防止フィルムを買うと、最初に迷うのが内側と外側のどちらに貼るかです。ここには、東京消防庁の資料が答えを書いています。
両面が基本。片面なら外側
「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」(令和6年1月)から引きます。
ガラスの破損や収納物の飛び出しを防止するためには、ガラス飛散防止フィルムの貼付が効果的です。ガラス戸の両面にはることにより飛散防止効果が高くなります。片面に貼る場合は、外側のガラス面に貼って下さい。霧吹きなどで、ガラスとフィルムに十分な水を吹きかけて貼付します。
読み取れることは3つです。
- 両面に貼ると効果が高くなる。片面が前提ではありません
- 片面しか貼れないなら、外側。内側ではありません
- 貼るときは霧吹きなどで、ガラスとフィルムに十分な水を吹きかける
資料の言い方は「効果的です」「効果が高くなります」で、数値は示されていません。この記事でも「割れない」「飛び散らない」とは書きません。
食器棚は、ガラスと扉が別の問題になる
同じ資料は、食器棚について扉のほうも挙げています。
食器棚等は、地震動によって扉が開いた場合、収納物が散乱し、食器類の割れた破片などでケガをする危険性があるので、観音開きの扉には扉開放防止器具を設置します。
つまり、ガラスが割れなくても、扉が開けば中身が出てきます。フィルムはガラスの話で、扉は扉の話です。
器具の種類については、こう書かれています。
扉開放防止器具には、粘着タイプやチェーンタイプ、ネジ固定できる掛け金タイプ、感震ラッチなどがあります。本棚など重量の大きい収納物が入っている場合は、ネジ固定できるものを取付けてください。
重い中身が入っているならネジ固定、という条件がついています。粘着タイプで済ませてよいかは、中に何が入っているかで変わります。
割れたあとの足元にも、記述がある
この資料には、「割れる前」だけでなく「割れたあと」の記述もあります。家の中に安全スペースを作る、という項目の中です。
安全スペースには、避難時に散乱した屋内収容物(陶器など)やガラスなどによる負傷を避けるため、厚手の手袋、底の厚い履物などを用意しておきましょう。
フィルムも扉の器具も、割れる量を減らすためのものです。それでも割れたときに床を歩くことになるので、厚手の手袋と底の厚い履物が挙がっています。スリッパをどこに置くか、という話ではなく、あらかじめ決めた場所に用意しておくという書き方になっています。
窓際の話とは、別の対策
当サイトには窓際の家具、地震で危険になる2つの理由があります。そちらは家具が倒れて窓ガラスにぶつかるという話で、対策は家具の置き方です。
この記事はガラスそのものを扱っています。窓際に家具を置いていなくても、ガラスは割れます。2つは別の対策で、どちらかで代用できるものではありません。
器具で家具を固定する話は穴を開けずに家具を固定する、2つ以上を組み合わせる方法に書いています。
この記事が書いていないこと
- 商品名も価格も書いていません。資料には価格帯と販売先の記載もありますが、当サイトは物販で収益を得る側にいるため、そこは書きません
- 貼り方の詳しい手順は書いていません。資料の記述が「霧吹きなどで十分な水を吹きかけて貼付します」までなので、それを超えて書きません
- フィルムの種類による違いは書いていません。資料に記述がありません
- 効果を数値では示せません。「効果が高くなります」という言い方までです
この情報が、どこから来ているか
出典は1系統です。東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」(令和6年1月、東京消防庁防災部震災対策課)。当サイトの家具対策の記事は、いずれもこの同じ資料に依拠しており、この記事でも系統は増えていません。
もう一点。資料は窓ガラスと家具のガラス戸を同じ節で扱っています。この記事もその範囲で書いており、どちらか一方だけに当てはまる記述だとは書いていません。
出典: 「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック — 地震から命を守る家具転対策」東京消防庁防災部震災対策課(令和6年1月)。出典は1系統です。