風水で寝室の方角を考えるとき、八宅派では「良い方位」の中でも扱いが分かれる

「寝室は良い方角に」と言われますが、八宅派という体系では、4つある吉方位のうちどれを寝室にするかで、扱いが変わります。中には「寝室にはしないほうがよい」とされる吉方位もあります。

良い方位なら、どれでもいいわけではない

風水で運気を分ける4つの吉方位、それぞれ何に効くかで紹介したとおり、八宅派では本命卦から4つの吉方位(生気・天医・延年・伏位)が決まります。このうち寝室について、出典の解説にはこう書かれています。

方位寝室としての扱い
生気避けたほうがよいとされる
天医すすめられている
延年恋愛運の観点で挙げられている

原文はこうです。

生気: 「気を付けるべき点として、大きなエネルギーが生まれる方位なので、寝室や休憩所にしてしまうと、パワーが漲りすぎて運気に悪影響を及ぼします。」

天医: 「寝室はできるだけこの方位にするようにしましょう。」

延年: 「また、寝室として利用すれば恋愛運をUPさせることに繋がります。」

生気は4つの吉方位の中でも仕事運・金運を司るとされる方位ですが、寝室としては「パワーが漲りすぎる」という理由で避けるほうがよい、という扱いになっています。「良い方位だから寝室に」という考え方は、この体系の中では成り立たないことになります。

リビングと、避けるべき方位

同じ出典には、リビングと、凶方位についての記述もあります。

伏位: 「平穏平和な日常のため、リビングなどをこの方位にすると穏やかに日常を送れます。」

絶命: 「この方位は、玄関や寝室は必ず避けるようにしてください。」

伏位は「安定・平穏」を司るとされる方位で、寝室ではなくリビング向きとして挙げられています。絶命は4つの凶方位のひとつで、玄関と寝室の両方を避けるように書かれています。

どの方角が自分の生気・天医にあたるかは、人によって違う

ここが八宅派の特徴です。同じ「北」でも、人によって生気になったり絶命になったりします。どの方位がどれにあたるかは本命卦で決まり、本命卦は生まれ年と性別から求めます(計算方法は本命卦とは?生まれ年から自分で調べる計算方法で紹介しています)。

家族で暮らしている場合、一人ひとり本命卦が違います。夫婦の寝室をどちらに合わせるかは、体系の中に一つの答えがあるわけではありません。

この記事が答えていないこと

3つ、正直に書いておきます。

  1. これは八宅派という一つの体系の中の話です。他の流派(玄空飛星派や日本の家相など)では、方位の考え方も用語も異なります。この点は鬼門とは?意味と由来でも触れています
  2. 出典は個人サイトの解説記事であり、公的機関の資料ではありません
  3. 「寝室に何を置くとよいか」「カーテンや壁の色」には答えていません。この出典が扱っているのは方位の話だけで、置くものや色についての記述がないためです。検索でよく見かけるそれらの話は、方位とは別の系統の情報になります

出典: psflux.com「八宅派 八遊星」(発行2015年10月8日/更新2015年10月13日)