プラモの塗装に失敗したとき、症状によって変わること
塗装に失敗した部品を前にすると、まず「もう取り返しがつかないのでは」と思います。ただ、失敗の種類によって、できることも、気をつけることも変わります。
失敗は3つに分かれる
塗装のやり直しを扱う情報を見ていくと、症状はおおむね3つに分かれます。
| 症状 | 状態 |
|---|---|
| はみ出した・シミになった | 塗りたくないところに色が乗った。ムラやシミが一部にだけある |
| 全部落として塗り直したい | 部分的に直すのではなく、いちど全部落としたい |
| つや消しが白く濁った | スプレー後、表面が白っぽく曇った。色そのものは変わっていない |
この3つは、対処の重さが違います。1つ目は一部を拭き取る話で、2つ目は部品全体を扱う話、3つ目はそもそも色が変わっていないので「落とす」とは別の問題です。
部分的な失敗は、思ったより軽い
はみ出しやシミのように、一部だけの失敗であれば、その部分を拭き取って直せるとされています。
この作業について、2つの再現報告がどちらも短時間で終わると書いています——一方は「全工程10分以内」、もう一方は「簡単に数分程度で落ちます」。失敗した直後にいちばん重いのは「取り返しがつかない」という感覚ですが、少なくともこの症状では、そこまでの事態にはなりません。
ただしこの「10分」は、拭き取りについて書かれたものです。全部落とす場合や削る場合に同じ時間が当てはまるとは書かれていません。
変わるのは「素材」と「透明パーツ」
同じ症状でも、部品側の条件で進め方が変わります。
- 透明なパーツ(キャノピー・レンズ・窓など)が含まれるか — 拭き取りの力加減が変わります。強くこすると跡が残ることがある、とされています
- ABS素材の部品が含まれるか — ABSは溶剤で溶けることがあるため、全部落とす場合の進め方が変わります
「わからない」場合は、安全な側の手順を選ぶという考え方になります。どちらか判断できないまま強い方法を選ぶと、失敗の上に別の失敗を重ねることになります。
この情報が、どこから来ているか
ここで紹介した内容の出どころについて、正直に書いておきます。2種類の限界があります。
1つ目: いちばん上流にあるのは製造元(GSIクレオス、ガイアノーツ)の商品ページと使用説明ですが、これらには記事単位の発行日がありません(著作権表記のみ)。いつ書かれた情報かを、読む側が確認できない形になっています。
2つ目: 日付が確認できるのは個人の再現報告2件(2022年3月、2021年12月/2025年5月更新)ですが、どちらも、その手法で使う商品のアフィリエイト収益ページです。一方はPR表示があり、もう一方にはありません。
そしてもう一点。この2件は「独立した2つの情報源が一致している」という関係ではありません。どちらも製造元の使用説明を上流に持つため、両者が同じことを書いていても、それは独立した裏付けにはなりません。
そのうえで、当サイトも同じ商品カテゴリで収益を得る側にいます。だからこそ、この限界を書かずに「複数の情報源が一致している」と名乗ることはしません。
実際に作業する前には、お使いの製品の使用説明を必ず確認してください。溶剤の扱いは製品ごとに異なり、ある製品の注意書きが別の製品にそのまま当てはまるとは限りません。
出典: GSIクレオス 商品ページ・FAQ(製造元。記事単位の発行日なし)、ガイアノーツ T-11r ガイアペイントリムーバーR 商品ページ(製造元。記事単位の発行日なし)、nippper.com(2022年3月12日、フミテシ氏。Amazonアフィリエイトリンクあり)、pura-garage.net(2021年12月1日/2025年5月9日更新、トシボー氏。PR表示あり)