引っ越しのあとのトイレの失敗は、2つの経路に分けて書かれている

引っ越しや模様替えのあとに失敗が増えると、「慣れれば戻る」と考えて待つことになります。

ただ、出典を読むと「引っ越し」がひとつの原因として書かれているわけではありませんでした。同じ1件の解説が、2つを別々の項目として並べています。

同じ1件が、2つを別の項目にしている

nademoの解説は、理由を並べた箇所で次の2つを別々に挙げています(長い一覧のうち2項目を引きます)。

引っ越しや来客などの環境変化によるストレスでトイレを失敗する

トイレの場所が変わったことによりトイレを認識できなくなった

前者は気持ちの側、後者は配置の側です。引っ越しでは両方が同時に変わります。けれど出典は、それを1つの原因にまとめていません。

この違いは、待つべきかどうかに効きます。気持ちの側なら時間が関係しますが、配置の側は、時間が経っても配置が変わらなければそのままです。——ここは出典が明言していない読み方なので、当サイトの整理ですと断っておきます。

ストレスの側に挙がっているもの

犬は環境の変化に敏感なため、引っ越しや部屋の模様替え、家族構成の変化、新しいペットの加入、留守番時間の延長などによってストレスを感じ、トイレの失敗を起こすことがあります。(わんちゃんホンポ・獣医師監修)

引っ越しだけではありません。模様替え、家族が増える・減る、留守番の時間が延びる——住所が変わらなくても起きるものが並んでいます。同じ記事は、こうも書いています。

騒音(雷や工事音)など一過性の刺激も一因です。

家族構成については、別の1件がもう少し具体的です。

新しい赤ちゃんが生まれた、新しいペットが来た、あるいは家族の誰かが家を出たなど、家族構成の変化は犬にとって大きなストレスとなり得ます。(nademo)

「誰かが家を出た」も挙がっているのが、見落としやすいところだと思います。増えるほうだけでなく、減るほうも書かれています。

配置の側——模様替えで「距離」が変わる

もう一方の経路について、au損保の解説が具体的なことを書いています。

犬は、自分の寝床ではトイレをしないという習性を持ちます。寝床とトイレの距離があまりに近いと、その場所では排泄を嫌がるケースがあります。(au損保・公認訓練士監修)

同じ記事は、理由の一覧に「落ち着かない場所にトイレトレーがある」も挙げています。

模様替えでは、トイレを動かしていなくても距離が変わります。ベッドやケージを動かした結果として、寝床とトイレが近づくことがあります。「トイレは動かしていないから関係ない」とは言えない、という読み方になります。

対処として書かれているのは、「元に戻す」ではない

使い慣れたおもちゃや寝具を身近に置いたり、静かな居場所を用意したりして、犬が落ち着ける空間を確保します。(わんちゃんホンポ)

部屋を元に戻せ、とは書かれていません。書かれているのは「使い慣れたものを身近に置く」ほうです。引っ越しでは部屋そのものは戻せないので、戻せるものだけを戻すという形になります。

この記事が扱っていないこと

  1. 「何日で慣れるか」は書きません。4件のいずれにも、期間の記述はありませんでした
  2. トイレの置き場所の手順は書きません。出典が挙げているのは理由であって、間取りごとの配置の説明ではありません
  3. 商品名は書きません。当サイトも物販で収益を得る側にいます
  4. 急に増えた・普段と様子が違う場合は、この記事の範囲ではありません。動物病院で相談してください。病名も、受診の判断基準も書きません

この情報が、どこから来ているか

いつも使っている4件のうち、この記事で引いたのは3件です。残る1件(いぬのきもち)の記事は、引っ越し・模様替え・来客・環境の変化のいずれにも触れていません(当サイトが取得した本文で語を数えて0件でした)。反対のことを書いているわけではなく、触れていないという意味です。

出典の性格も書いておきます。

引用した文は、いずれも当サイトが実際にページを取得して、本文に同じ文があることを確かめたものです。

出典: わんちゃんホンポ「犬がトイレを失敗するようになった!原因は?」(獣医師 寺脇寛子監修、更新2025年9月3日)、au損保「犬がトイレをわざと失敗する理由」(ペット栄養管理士・公認訓練士 岩井ゆかり監修、日付の記載なし)、nademo「犬がトイレを失敗するようになった理由とは?」(ドッグトレーナー 児矢野いくみ監修、2025年7月16日)。いぬのきもちWEB MAGAZINE は環境の変化に触れていないため、この記事では引いていません。公的機関・学術の出典はありません。