犬の多頭飼いは留守番対策になるか|東京都のコラムは先に14の問いを置く
2頭目を迎える前に確かめることとして、先住犬に8つ、新しく迎える犬に6つの問いが並んでいた
犬をもう1頭迎えるかどうかを考えるとき、理由として挙がるものの1つが留守番です。東京都動物愛護相談センターが、家庭犬しつけインストラクターによるコラムを出しています。多頭飼いだけを扱った回が1本あり、今回はこれを開いて、確かめるように書かれている項目を数えました。
迎えるきっかけとして、冒頭に2つ挙がっている
コラムは、2頭目を考え始めるきっかけを2つ並べるところから始まります。
「1頭だけでもこれだけ楽しいのだから、犬がもう1頭いるともっと楽しいに違いない」と、新たに犬を迎えることを考え始める方が多いようです。
「犬の友達がいると留守番もさみしくないかもしれない」という理由で2頭目を迎えることにしたという話もよく聞きます。
どちらも、人の側から見た予想の形で書かれています。このうち留守番のほうには、後半でもう一度触れられます。
留守番を理由にする場合について、後半に1文ある
もし、日中留守番させて寂しい思いをさせる罪悪感から新しい犬を迎えるという方は、必ずしも2頭になれば犬がハッピーになるとは限らないということを覚えておいて頂きたいと思います。
冒頭で挙げたきっかけに、同じコラムが後半で条件を付け直しています。その直前には、犬が友達を欲しがっているかどうかを問い直す段落が置かれています。
犬は大好きな飼主がいて、安心して暮らせる家があり、十分な食事と運動が取れていれば、ニコニコと穏やかな笑顔を見せてくれて幸せそうです。
2頭にするな、とは書かれていません。理由が留守番だけの場合に、それが当たるとは限らない、という並べ方です。
増える物として名前が挙がったのは5つで、全部が費用
大変なところの節に、増えるものが1文で列挙されています。
ドッグフードなどの食事代、毎年の予防注射の費用、動物病院での診察代、治療費、もし何かの事情で犬をペットホテルなどに預けることがあればその宿泊料も2頭分になるということです。
食事代・予防注射の費用・診察代・治療費・ペットホテルの宿泊料で5つです。ここで名前が挙がっているのは、手間や時間ではなく、お金の項目だけです。費用以外で挙がっているのは、次の2つでした。
- 年齢が近いと年を取るのも同時期になり、介護のタイミングが重なること
- 先住犬の玄関チャイムへの吠えや要求吠えを、新しい犬が早い段階で学んでしまうこと
先住犬のしつけができていないと問題行動はより深刻になりがちです。
先住犬に8つ、新しく迎える犬に6つ
コラムの後半には、どちらの犬についても確かめる項目が並びます。先住犬については8つです。
- 若い犬なのか、シニア犬なのか
- おとなしい性格なのか、活発な遊び好きな性格なのか
- 散歩は好きか
- 他の犬との関係はどうか
- おもちゃ遊びが好きか
- 食欲は旺盛か
- 持病はないか
- しつけの問題はないか
新しく迎える犬については6つです。
- 子犬なのか、成犬なのか
- ブリーダーやペットショップから迎える子なのか、保護施設からやってくる子なのか
- こわがりな性格なのか、元気いっぱいな性格なのか
- 散歩に連れて行くことができる月齢なのか
- 健康状態はどうか
- しつけの問題はありそうか
あわせて14です。両方に出てくるのは年齢・性格・健康・しつけの4つ、先住犬だけに出てくるのが散歩の好き嫌い・他の犬との関係・おもちゃ遊び・食欲の4つ、新しい犬だけに出てくるのが迎える先と月齢の2つでした。
数え方を書いておきます。「若い犬なのか、シニア犬なのか」のように選択肢が対になっているものは1つとしました。散歩は両方の側に出てきますが、先住犬には好きかどうか、新しい犬には連れて行ける月齢かどうかを聞いており、聞いていることが違うので別に数えています。
この14の中に、犬種はありません。犬種が出てくるのは相性を扱った別の段落で、そこでも言い切る形ではありませんでした。
同じ犬種同士だと遊び方のパターンも似ていて、うまくいくことが多いように思います。
仲良くなった後についても、練習が1つ置かれている
幸いにして犬同士が仲良くなった場合でも、仲良くなりすぎて別行動ができなくなる場合もあるので、時にはそれぞれがクレートで休む時間を設けたり、1頭だけフリーにして、もう1頭がクレートにいるというようにあえて別行動をとったりする練習をしておくことをお勧めします。
理由として続けて挙がるのは、片方が足を怪我して散歩に行けないとき、片方だけが入院したときの2つです。うまくいった後に何をするかを書いているのは、この段落だけでした。
始める時期にも、1文で条件が付いています。
多頭飼いにするタイミングは、先住犬のしつけがある程度整った後の方が良いでしょう。
先住犬を何でも優先すればよい、という書き方にもなっていません。
よく言われるように、何でも先住犬を優先すれば良いという単純なものではないのです。
読み取れなかったこと
このページに掲載日の表記を見つけられませんでした。本文にも見出しにも日付がなく、いつ書かれた文章かは当サイトからは確かめられません。
数字は、ほとんど出てきません。筆者がこれまでに暮らした犬の頭数(7頭)のほかに、件数や割合の数は見当たりませんでした。「うまくいくことが多いように思います」にも、何件のうち何件かは添えられていません。
相性が合わなかったときにどうするかは、書かれていません。逃げ回る、噛み付かんばかりに向かっていく、という状態は挙がりますが、そうなった後の手順はこの1本には入っていません。
この記事が扱っていないこと
- しつけの方法は書きません。読んだのは、迎える前に何を確かめるかの部分です
- 犬種は選びません。コラムも、14の問いに犬種を入れていません
- 体調に関わることは書きません。持病や健康状態は、確かめる項目として挙がっている、までです
- トイレの側は、メーカーの資料で数えています——多頭飼いの犬のトイレはどうするか|お悩み7つに項目が無い。そちらでは、ペット用品メーカーのお悩み別ページに多頭飼いの項目が立っていないことを数えました。同じ多頭飼いでも、公的機関の側には1本まるごと在ります。
この情報が、どこから来ているか
出典は1系統です。東京都動物愛護相談センターのサイトにある、家庭犬しつけインストラクターによるコラム1本を、2026年9月17日に取得して読みました。文末に Can ! Do ! Pet Dog Schoolインストラクター、CPDT―KSA、川原志津香と署名があります。ページに掲載日の表記は見つけられませんでした。
数えたのは、先住犬と新しく迎える犬について並んだ問いの数です。サイト共通のナビゲーションとフッターを除いた本文を読み、対になっている選択肢を1つと数える規則で数えました。画像の中の文字は含みません。今回は語の有無を機械で数えていないので、「この語は0件」という書き方はしていません。書いたのは、並んでいる項目を数えた結果だけです。
出典: 東京都動物愛護相談センター「多頭飼いについて 〜家庭犬しつけインストラクターからのアドバイス〜」(署名: Can ! Do ! Pet Dog Schoolインストラクター CPDT―KSA 川原志津香。ページに掲載日の表記なし。2026年9月17日に取得)。出典は1系統です。